無償化連絡会・大阪

〜 子どもたちの笑顔と希望のために 〜

月別: 2018年10月

秋の朝鮮学校イベント

秋の朝鮮学校はイベント目白押し!
民族教育の本当の姿を自分の目で見て、直に触れ合い、確かめてください!
みなさん、ぜひ最寄りの朝鮮学校へ足を運んでください!

🔶北大阪朝鮮初中級学校

・北大阪国際交流2018 アンニョンフェスタ & オープンスクール
10月21日(日)9:00~15:00

🔶 東大阪朝鮮初級学校

・トンチョオモニフェスタ
10月21日(日)11:30~

🔶 中大阪朝鮮初級学校

 ・中大阪サランフェスタ2018
10月28日(日)10:30~15:30

🔶 大阪福島朝鮮初級学校

 ・創立70周年オータムフェスタ
10月28日(日)11:30~15:30(9:00~ 公開授業)

🔶 生野朝鮮初級学校

 ・セットン祭&バザー
10月28日(日)12:00~16:30
・来て見て知って朝鮮学校(一般公開授業)
11月10日(土)9:55~12:45

🔶 城北朝鮮初級学校

 ・城北ハッキョ地域同胞・秋祭り
11月3日(土)12:00~16:00

🔶 大阪朝鮮第四初級学校

 ・第4가을마당   좋아요! オータムフェスタ2018
11月4日(日)11:00~15:00
※イベントの詳細は、各学校にお問い合わせ下さい。

反響

教育政策として自ら提唱した「教育の機会均等」を蔑ろにし、朝鮮学校のみを狙い撃ちにした露骨な行政差別を行っている政府を庇護するため、司法が持つべき良識を捨て去った大阪高裁の不当判決に多くの怒りが寄せられています。
「高校無償化」裁判控訴審判決言い渡しからおよそ1週間。
ほんのひと月前に再び出された国連人種差別撤廃委員会の勧告をも徹底的に無視し、権力にすり寄って「忖度判決」を下した大阪高裁に内外の厳しい目が向けられています。
上智大学・松浦寛先生が、この度の控訴審判決についてネットでご発言されました。以下にご紹介します。

*「高校無償化、朝鮮学園側逆転敗訴 大阪、全国で高裁初判決」

… 朝鮮学校の生徒たちの希望を打ち砕いた冷酷な判決。

教育基本法や学校教育法は、「民族や社会的出自による教育機会に差別があってはならないと定めている。

それでは、われわれが行政サービスを受けられる根拠は何か?それは当人が — 未成年の場合は両親 — 納税しているからだ。

在日朝鮮人に納税だけさせて、教育に関して行政サービスから排除されるのが差別でなくて何が〈差別〉なのだ?

昨今年金の給付年齢が70歳に引き上げられるという議論が取り沙汰され、少なからぬ男性が物故者である年齢であることから、「資金だけ支払わせ、年金を払わないつもりか?」と憤慨する声がきかれる。

朝鮮学校も同じことなのに、窮状にある子供たちのために声を挙げる日本人はまれだ。

◆ 安倍政権には植民地精算の義務

在日朝鮮人の強制連行を立案したのは、安倍首相の祖父である岸信介商工相であり、鉱山で最大の被害者を出したのは麻生炭鉱だ。

また、戦時中は「おまえたちは日本人なんだからいっしょに戦え」と言い、戦後は「日本人じゃないから年金はやらん」と軍人恩給から排除されて来た。

在日朝鮮人たちは、まさに犬猫のようなむごい扱いを受け来たのだ。

それなのに、朝鮮学校の生徒たちは、修学旅行のささやかな思い出の品まで取り上げられ、納税の義務だけあり、教育上のサービスから排除されている。

レイシストたちは「在日特権」などというが、李とか朴という姓を持っているだけで、関東大震災では殺害され、今も就職や結婚の際も大きな不利益を被ることがある。

これが差別でないなら、一体何が〈差別〉なのか?

マイノリティーの権利が著しく侵害されている今の日本社会において、「他者への想像力」をもって人に寄り添う心と、勇気をもって理不尽に抗う声が求められています。それが集まり、大きなうねりとなって築かれるものこそが真の「共生社会」でしょう。
以下に「朝鮮学園を支援する全国ネットワーク」の声明を引用します。

大阪高裁による不当判決に抗議する声明
大阪朝鮮学園が高校無償化制度の対象から排除されたことは違法であるとして国に処分の取り消しなどを求めた訴訟の控訴審判決において、大阪高裁は1審・大阪地裁判決を取り消し、学校側の訴えを退けた。わたしたちはこの不当判決に断固抗議する。
高裁判決は、朝鮮学校が朝鮮総連から指導や財政支援を受けていること、そして朝鮮民主主義人民共和国(以下、朝鮮)の指導者を礼賛する教科書を使っていることなどを理由に、教育の自主性をゆがめるような「不当な支配」が行われている合理的な疑いがあると判断し、文部科学大臣が下した処分は適法であるとした。そこには、子どもの学ぶ権利に係る裁判であるとの視点がまったく見られない。
こうした論理が破綻していることは明白である。大阪地裁判決は、学校の「適正な運営」に関しては財務状態など客観的な認定にとどめるべきだとし、さらに「在日朝鮮人の民族教育を行う朝鮮高級学校に在日朝鮮人の団体である朝鮮総連などが一定の援助をすること自体は不自然ではない」と国側の主張を一蹴していたのである。高裁判決は、すべての子どもに教育の機会均等を保障しようという無償化法の趣旨に反した省令「ハの削除」を違法・無効とした1審の朝鮮学園勝訴の地裁判決を、根底からひっくり返し、国の差別を是認した広島、東京、名古屋の地裁判決に逆戻りしたのである。そして、1審・地裁判決が違法・無効とした「ハ削除」については、大阪高裁は判断していない。
第2次安倍政権の内閣発足から2日後の2012年12月28日、下村博文文科相(当時)は「拉致問題に進展がないこと」「朝鮮総連と密接な関係にあること」などを理由に高校無償化制度から朝鮮学校を除外するべく「ハの削除」を表明したのである。そして翌2013年2月20日に省令が改正され、朝鮮学校は完全に制度から締め出されてしまった。このように朝鮮学校排除が外交・政治上の判断から高校無償化制度から排除されたことは明らかであり、それこそ「不当な支配」である。こうした権力の横暴について適切な審査を加えることなく差別を是認した大阪高裁は、もはや司法の体をなしていない。
今年8月に行われた国連・人種差別撤廃委員会の対日審査においても、前回の勧告に続いて高校無償化制度を朝鮮学校にも適用するよう勧告が出された。国連からの再三にわたるこうした勧告を、無視し続ける日本政府の姿勢は、国際的な批判にさらさるだけでなく、在日コリアンに対する日本国内のヘイトスピーチを助長するという点でも、決して許されるものではない。
また、3回にわたって行われた南北首脳会談、そして史上初の米朝首脳会談を通じて、東アジアは70年以上続いてきた戦争状態から恒久的な平和へと向かいつつある。そうした中、ただ日本だけが対朝鮮敵視政策に固執している。今後も、朝鮮学校を高校無償化制度から締め出し、自治体からの補助金支給の中止を続けるのならば、日本は東アジアにおける孤立をより深めるだけである。
わたしたち「朝鮮学園を支援する全国ネットワーク」は、まるで「制裁」とばかりに続けられる朝鮮学校差別に反対し、朝鮮学校に「高校無償化」制度が適用されるその日まで、全ての関係者とともにこれからも闘い続ける。
2018年10月1日
朝鮮学園を支援する全国ネットワーク
メディアが取り上げた記事や談話などを以下に紹介します。

【朝日新聞 社説】 2018.10.3

【毎日新聞】 2018.9.27

【北海道新聞】 どうしん電子版2018.9.29

【神戸新聞NEXT 社説】 2018.9.29

【日教組・書記長談話】2018.10.3

【しんぶん赤旗】2018.10.16

 

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不当判決

2018年9月27日。全国5つの法廷闘争で先行してきた大阪の「高校無償化」裁判控訴審判決が言い渡されました。
多くの人が悲しみの報告、怒りの告発をした通り、結果は子どもたちの学習権を一顧だにしない権力に対する盲目的な迎合のみの「不当判決」でした。
国による朝鮮学校差別を是正し、真の「教育の機会均等」を勝ち取ろうと裁判所に集まった300を超える卒業生や保護者、同胞たちと日本人支援者たちが法廷で目の当たりにしたのは、傍聴席真正面に座ったチマチョゴリ姿の高級学校生徒たちが真剣な眼差しで見守る顔を直視することもできずに、判決文をそそくさと読み上げ、逃げるように退廷する裁判官たちの姿でした。
あまりのあっけなさに一瞬、茫然自失となった保護者の一人が叫びました。「恥を知れ!」それを機に爆発した傍聴席の怒りは号泣と怒号となり裁判官の背中に浴びせられました。
すぐさま弁護士の二人が判決を知らせる幕を手に裁判所の外へと走り出ました。彼らが広げる幕に書かれた「不当判決」、「子どもたちを司法は見捨てた!」の文言に、正面玄関前で待っていた人々はしばし絶句し、大きなため息をつきました。
やがて「司法は恥を知れ!」、「子どもたちを差別するな!!」と、怒りに満ちたシュプレヒコールが沸き起こり、歌が始まりました。その歌は、文科省前で行われている「金曜行動」で歌い継がれている「声よ集まれ歌となれ」でした。シュプレヒコールと歌は長い時間続きました。

2013年1月24日から始まった大阪の「高校無償化」裁判は、愛知とともに全国に先駆け行われた法廷闘争の中でも唯一卒業生や在校生ではなく、運営母体である大阪朝鮮学園が原告となり、国を相手取って闘われた裁判でした。
直接的な当事者たちの切なる訴えを法廷で裁判官にぶつけてこそ、広く世論に訴えかける効力も大きいことは十分にわかりつつも、出廷により矢面に立たされる生徒たちの心の傷、身の安全といったリスクを考慮して諦めざるを得ませんでした。
それでも、「就学支援金」の受給対象は子どもたちであることに何ら変わりはなく、「学園」など学校設置者の立場は「代理受領」に過ぎません。これは他ならぬ文部科学省自身の取り決めです。にも関わらず、国は「拉致問題に進展が見られない」などの政治的理由を覆い隠すため、「規程13条の適合性」という「こじつけ」を持ち出しました。曰く「朝鮮学校を『不当に支配』している総聯組織が受給した就学支援金を不当に巻き上げ、授業料以外の使途で流用する」と。ですが、事実がそうでない以上、法廷に出せるような証拠があるはずもなく、「就学支援金の管理が適正に行われるという確証が得られなかった」という、立証責任の所在をも無視した口実を出すのが精一杯でした。しかし、そんな稚拙な主張のほころびをも度外視し、高裁は政府に媚びる破廉恥な「忖度判決」を下したのでした。

閉廷後の記者会見で、大阪朝鮮高級学校の卒業生である申泰革(シン・テヒョク)さんは、「この問題は、ただ単に一つの高校に『無償化』制度を適用するか否かという問題ではなく、日本社会が在日朝鮮人を受け入れようとするのか、それともなかったものにしようとするのか、という問題だと思っている。」「日本国、そして主権者たる日本国民の問題でもあると思っている。差別に対してどう向き合ってゆくのか、どのような政策を行ってゆくのか、この判決を機にぜひ一度考えていただきたい。」と語気を強めて話しました。
また、弁護団長の丹羽雅雄弁護士は「1審判決は子どもの学ぶ権利を考えてくれたが、高裁は朝鮮総連との関係のみで判断した。著しく不当な判決だ」と話しました。そして、原告・大阪朝鮮学園の玄英昭(ヒョン・ヨンソ)理事長が不当判決を糾弾する声明文を怒りに震える声で読みあげました。


夜、「クレオ大阪中央」で判決報告集会が開かれました。およそ600人の参加者たちは、憤まんやる方無い思いでホールに集いました。
集会では、まず韓国のドキュメンタリー創作「牛」のチェ・アラム監督が、モンダンヨンピルの協力を受けて製作した映像が上映されました。「私たちの声が届いたならば」というタイトル通り、朝鮮学校誕生から草創期、今日までの歴史と、民族教育を守り抜いた同胞たちの闘い、そして「学ぶ権利」を求める学生たちの声を無視し、差別政策を打ち出した現政権との闘いの様子が描かれていました。
長崎由美子事務局長の司会で集会が始まりました。
まず、金英哲弁護士が判決についての報告をしました。金弁護士は、去る地裁判決がもたらした意義を、広島、東京、愛知の地裁判決と比較して説明しました。特に「規定ハ削除の違法性」、「規程13条適合性」、「指定の義務付け」問題で学園側の訴えが認められたことの意義が極めて大きかったとした上で、逆にこの度の判決では何ら説得力のある理由もなく、ただ単に国を勝たせるという結論に沿ってこれらの重要な問題をひたすら否定した高裁の重大な問題点について鋭く指摘しました。そして、「落胆している暇はない。即座に上告を表明した学園の意向に従って上告理由書と上告受理申立理由書の作成に取り組む」と最高裁に向けた新たな法廷闘争の始まりを告げました。
続いて、大阪朝鮮学園・玄英昭理事長が声明文を読み上げ、当事者と支援者たちのアピールに続きました。
まず初めに、大阪朝鮮高級学校の3年生が登壇しました。制服のチマチョゴリに身を包んだ生徒は、「ウリハッキョに12年間通い、民族教育で学んできたことと、在日朝鮮人としての存在自体が否定されたような気がして悔しくて悔しくてたまりません」と嗚咽をこらえながら語りました。それでも「たくさんの人に支えられ、闘いを続けてこられた」といい、「必ず訪れる勝利を信じて共に闘い抜きましょう!」と力強く呼びかけました。
次に、大阪朝鮮高級学校オモニ会の洪貞淑会長が役員たちと共に舞台に上がり、保護者の立場から民族教育を守る運動の重要性を語りました。続いて、日本人支援者を代表して「大阪朝鮮高級学校無償化を求める連絡会・大阪」の大村和子さんがアピールをし、東京、愛知、広島、福岡からの応援アピールへと繋げました。その後、韓国からの連帯アピールがありました。「ウリハッキョと子どもたちを守る市民の会」からソン・ミフィ共同代表、日本軍「慰安婦」被害者のキム・ポットンさんとキル・ウォノクさん、モンダンヨンピルのキムミョンジュン監督がそれぞれ登壇し、声明文を読み上げ、「災害支援金」を無償化連絡会と朝鮮学園に手渡しました。玄理事長の手を固く握り、集会参加者たちに向け「諦めてはいけない。必ず勝利する日はやってくる!がんばりましょう!ファイティン!!」と力強く訴えたキム・ポットンさんに会場から万雷の拍手が送られました。
「無償化連絡会・大阪」の声明文を共同代表の宇野田尚哉教授が読み上げ、集会の最後に、弁護団の丹羽雅雄弁護団長が閉会の言葉で集会を締めくくりました。丹羽弁護団長は、「本来、植民地支配の責任から日本政府には朝鮮学校を国家として全面的にバックアップする義務があったはずだ。」「ところが、やっと『高校無償化』法ができたのに、真逆の歴史の反動として朝鮮学校の子どもたちだけ排除する、これほど歴史を侮辱した行政、政府の行為はない!断じて許されない!」と激しい口調で断じました。さらに「このような不当判決を加害の責任を負う日本人として絶対に許せない!絶対に勝ち抜く!最後の最後まで勝ち抜く!!」と力強く語りました。
最後に丹羽弁護団長は「最後まで!最高裁をひっくり返す覚悟を持って闘い抜く!」と高らかに宣言しました。
会場を揺るがす大きな拍手が沸き起こりました。すべての参加者が弁護団への感謝と信頼を込めた拍手が長くホールを包みました。
その後、司会を務めた長崎由美子事務局長のリードで参加者全員、力一杯勝利に向けたシュプレヒコールを叫び、歌を歌って集会を終えました。

この日の不当判決によって、全国で唯一、大阪で勝ち取った「正しい司法判断」、「意義ある勝訴判決」は消失しました。
朝鮮学校の子どもたちは笑顔を失い、希望を失いました。また、日本社会は「寛容」と「共生」を、そして司法は「三権分立」の命脈である「独立性」を自ら放棄してしまいました。
ですが、失ったものばかりでは決してありません。
裁判所のいたるところで肩をだきあい怒りと悔しさを共有し、共に涙を流した私たちは、この日さらに強固な信念を得ることができました。次の闘いへと繋がる確かな気持ちと結束を得ることができました。
私たちは民族教育を守り抜くため、また立ち上がらなければなりません。
法廷において最も重要な「公正」とともに正義までもかなぐり捨てて権力におもねった「政権救済判決」を私たちは決して許すことができません。なぜなら、この裁判で問われたのは普遍的な教育権に関わる問題だからです。「すべての意志ある高校生たちの学びをサポートする」と謳って始まった「高校無償化」制度から朝鮮学校のみを除外した国の差別政策を許すことは日本社会の民主主義を否定することにもつながります。
すべての子どもたちが等しく学べる豊かな社会を目指して、また一緒に声をあげ、一歩ずつ歩を進めてゆきましょう!

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