無償化連絡会・大阪

〜 子どもたちの笑顔と希望のために 〜

作者別: renrakukai-osaka (Page 1 of 7)

前川喜平氏、来たる!

「朝鮮学校の子どもは日本社会の一員として社会を支えていくために学んでいる。」
「制度の門を開き申請を受け付け、審査もしていたのに、政治判断でいきなり門を閉じた。」、「極めて理不尽」(神奈川新聞2017.9.13)
これらはいずれも「高校無償化」制度から朝鮮高級学校のみが除外された問題を受けて、メディアの取材に答えた前文部科学省事務次官・前川喜平氏の発言です。
2010年に施行された「高校無償化」法、その制度設計に最前線で携わった人物の発言は極めて重いものです。
そんな教育行政きってのキーパーソンが、当時の真相と経緯を大阪で語ります!
大阪朝鮮高級学校オモニ会が、法廷闘争開始から6年目となり、9月に高裁判決が下される大阪「高校無償化」裁判控訴審を内外の大きな関心のもとで迎えようと企画した特別講演会です。現在は退官し、「自主夜間中学」のスタッフとして昼夜を問わず奔走している多忙な日々にも関わらず、オモニたちの熱い呼びかけに快く応じてくれました。
「モリカケ問題」の折には「行政が歪められた」と、舌鋒鋭く安倍政権を喝破した前川氏。すべての子どもたちの「等しく学ぶ権利」を訴えて争った裁判は、教育行政の立場から朝鮮学校を見つめた人物にどう映ったのか…。8月25日、必聴です。
いよいよ山場を迎える法廷闘争をさらに力強く一歩前へ進めるためにも、みなさん是非ご来場ください!

「…五つの裁判のうち、これまでに原告の主張を認めたのは大阪地裁判決だけだが、私もその判断、朝鮮学校の生徒に無償化を認めるべきだという結論が正しいと思っている。」(朝日新聞2018.4.25)

朝鮮学園支援全国ネットの声明

朝鮮学校の民族教育に賛同し支援する人々がいます。
全国5カ所の「高校無償化」裁判を闘う地域をはじめ、北海道から九州まで朝鮮学校が所在する都道府県で、様々な支援活動が朝鮮学校とそこに学ぶ子どもたちを今日も支えています。
「高校無償化」からの朝鮮学校除外や、補助金の支給停止など、民族教育に対する狙い撃ちのヘイトが蔓延する日本社会の中で、朝鮮学校支援の輪をつなぎ広めるため、2012年5月に「朝鮮学園を支援する全国ネットワーク」が結成されました。
私たち「朝鮮高級学校無償化を求める連絡会・大阪」もこの輪に加わり、不定期開催の「全国一斉行動」や各地の裁判傍聴と集会参加、年1回の総会などで情報を共有し連携を深めています。
この「全国ネット」が先ごろ、片山さつき議員の朝鮮学校差別の正当化に抗議する声明を出しました。
怒りをもって賛同し以下にご紹介します。

[声明]片山さつき参議院議員は朝鮮学校差別の正当化について即刻謝罪せよ

7月29日の夕刊フジに掲載されたインタビュー記事において、片山さつき参議院議員は朝鮮学校への差別を正当化するのみならず、国連人種差別撤廃委員会に対しても圧力を加えるべきだとの主張を行った。わたしたちはこの記事に対し大きな怒りを覚え、ここに抗議する。
片山議員は韓国の市民運動団体が国連人種差別撤廃委員会に報告書を提出し、日本政府による朝鮮学校差別に対して抗議したことを受け、「『朝鮮学校だからダメだ』というわけではない。補助金などを得ようとするなら、北朝鮮との不当な関係を払拭した証拠が必要だ」と主張した。しかし、朝鮮学校の「高校無償化制度」からの適用除外を巡る裁判の4つの地裁判決においても、この「不当な関係」を明確に証明したものはなく全く根拠に乏しい主張であるといえる。そもそも第2次安倍政権が誕生し、内閣発足2日後にあたる2012年12月28日に下村博文文科相(当時)は「拉致問題に進展がないこと」「朝鮮総連と密接な関係にあること」などを理由に「高校無償化」制度から朝鮮学校を除外することを表明している。そして翌2013年2月20日に省令が改正され、朝鮮学校は「高校無償化」制度から排除されてしまった。つまり安倍政権が外交的・政治的判断に基づいて「高校無償化」制度から朝鮮学校のみを除外したことは明らかであり、これこそ国家の不当な介入である。このことは2017年7月28日の大阪地裁判決も認めているのであり、あらゆる国連人権委員会も差別であると明言し日本政府に対して是正勧告を繰り返し出してきたのである。片山議員の主張はむしろ安倍政権の不当性を改めて示しているだけである。

また片山議員は、日本政府による対北朝鮮制裁措置を口実に神戸朝鮮高級学校の学生たちが関西国際空港で修学旅行のお土産を没収されたことについても「日本は粛々と法を執行しているだけで、格別の意図は入っていない。これは明らかに差別ではない」と断言している。しかし、そもそもすべての朝鮮学校の学生がお土産を没収されるわけではなく、今回の事件は関西国際空港の職員が極めて悪意を持って対処したといわざるを得ないものだ。また南北首脳会談・米朝首脳会談が実現し東北アジアにおける平和実現の基盤が作られつつあるいま、「制裁」を掲げて子どもたちの大切な思い出まで奪い去ってしまうという行為は、平和の流れに逆行するものであり到底許すことはできない。
最後にこの記事は「国連は決して中立的な場ではない。日本は国連の分担金の見直しも考慮に入れつつ、発言力を増強するためにさらにコミットしていくべきだ」という片山議員の発言で締めくくられている。分担金を盾に人権問題について駆け引きをしようとする片山議員の主張は、国際協調主義にもとるだけでなくあまりにも稚拙であるといわざるを得ない。

片山議員のこのインタビュー記事は朝鮮学校に対する差別を正当化するだけでなく、日本社会におけるヘイトスピーチを助長し、朝鮮学校に通う学生たちの学ぶ権利を脅かすものであり、到底容認することはできない。そうした趣旨から、わたしたちは片山議員と夕刊フジに対して謝罪することと謝罪文の紙面への掲載を求めるものである。

2018年8月2日
朝鮮学園を支援する全国ネットワーク

PEACE!

7月27日。朝鮮戦争の「休戦協定」が結ばれた日から今年で65年の節目を迎えました。去る4月27日の歴史的な南北首脳会談で発表された「板門店宣言」には「休戦協定」を「平和協定」へと転換することが謳われています。
この日を記念し、東アジアの恒久的な平和を求めて様々な立場の人たちが本町にある靱(うつぼ)公園に集いました。
「朝鮮戦争休戦65周年  東アジアに平和を! 7.27キャンドル行動」と銘打って企画されたこの日のイベントは、休戦協定を平和協定へと転換しようとする朝鮮半島の融和にエールを送り、立ち遅れた日朝の対話を促進させようという試み。集会に集まった参加者たちがキャンドル型のライトを手に「PEACE」の文字をかたどった大きな「人文字」を作りました。

集会は「無償化連絡会・大阪」の事務局長でもある長崎由美子さんの司会で始まりました。朝鮮半島の雪解けから始まった平和のうねりを東アジア全体に広めるこの意義ある集会の呼びかけ人として、同じく「無償化連絡会・大阪」の共同代表・藤永壯教授も名を連ねています。22名の呼びかけに応じ、政党関係者や労働組合、人権団体や市民運動団体、そして宗教人たちや一般市民らと共に在日コリアンと朝鮮学校保護者たちからなるオモニ連絡会の代表らも参加しました。集会では、「人文字」パフォーマンスとパレードに先駆け、各代表らがそれぞれの立場からスピーチをしました。
オモニ連絡会・大阪からは、大阪朝鮮高級学校オモニ会を代表して副会長が登壇しました。長崎さんに紹介され、宣伝カーの上に登ったオモニ会代表は、平和へと向かう祖国・朝鮮半島の歴史的な動きを同じ民族として大変喜んでいると歓喜に沸く心境に加え、「板門店宣言」にも謳われた東アジアの平和構築に当事者として寄与したいと語りました。しかし他方で、頑なに平和を拒み続ける日本政府が、日朝問題の「人質」として何の罪もない子どもたちをターゲットに露骨な差別政策を繰り返していると厳しく指摘しました。
すでに係争中である「高校無償化」からの除外や「補助金」の支給停止は言うに及ばず、果ては大阪市が国に先駆けて実施している「幼児教育の無償化」からも幼い子どもたちを排除している現状を大きな怒りで告発しました。また、先ごろ神戸朝鮮高級学校の生徒が、修学旅行先の朝鮮民主主義人民共和国から持ち帰ったお土産を空港の税関に没収された一件に触れ、進展の兆しが全く見えない日朝関係の腹いせに、子どもたちを見境なく差別している政府の態度を強く非難しました。そして、声をあげ闘い続けることで子どもたちの「学ぶ権利」を守ってゆくと力強く決意を表明しました。参加者たちからは大きな拍手と声援が送られました。
その後、様々な政党代表や韓国からの参加者たちがスピーチした後、参加者全員がライトを夕空にかざす「人文字」パフォーマンスが行われました。「PEACE」の5文字をかたどった色とりどりの光を遥か上空のドローンから撮影しました。そして、平和を求める参加者全員の願いを込めたシュプレヒコールに続き、朝鮮半島分断の象徴でもある歌「アリラン」を合唱しました。

その後、ゴールの「なんば」を目指し「御堂筋ピースパレード」が行われました。 第3グループでスタートした在日同胞らと朝鮮学校支援者、オモニ連絡会代表らは、「朝鮮戦争休戦を平和協定へ 東アジアに平和を」と書かれた横断幕を先頭に、御堂筋を練り歩きました。「朝鮮戦争を終わらせよう〜♬」、「東アジアの平和を作ろう〜 ♪」先導する「サウンドカー」から流れる軽快な音楽に乗せてラップのリズムでシュプレヒコールを繰り返し、ステップを踏むように軽やかな歩を進めるパレードは夜の繁華街で道ゆく人たちの注目を集めました。
続けてアピールが行われました。呼びかけ人の一人、藤永壯教授がマイクを手に取りました。藤永教授は、南北と在日の垣根を超えた民族共通の願いである朝鮮半島融和の意義を確認し、苦難に満ちた分断の中で誕生した民族教育の歴史的経緯に照らしても日本が負うべき責任がいかに重いかを説きました。そして、真摯なる過去の清算から朝鮮半島和合へのコミットをスタートさせ、日本国内における在日コリアンの処遇改善を進めてゆくことが大事であり、とりわけ未来ある子どもたちの民族教育権を認めて保護することが急務だと訴えました。さらに、その運動を率先して担うべきは我々日本人だと強く語りかけ、理解と協力を訴えかけました。
続いて、大阪朝鮮高級学校のオモニ会長がアピールしました。現在、高校生である我が子をはじめ朝鮮高級学校の生徒らに「高校無償化」の恩恵が及ばないのは明らかに国の差別政策が原因だと指摘し、世に溢れるヘイトクライムを誘発しているのは他ならぬ政府だと断じました。そして、朝鮮学校に学ぶ子どもたちも日本社会の未来を担う構成員であるとし、日本学校の生徒たちと何ら変わるところはないとしつつ、同じ子を持つ親として、我が子の「学ぶ権利」を主張する自分たち朝鮮学校保護者の声に耳を傾けてほしいと訴えました。オモニ会長の後も役員のオモニたちが代わる代わるマイクを握り、我が子に民族的アイデンティティーを植え付けようと朝鮮学校への就学を選択した心情、ヘイトクライムや差別が横行する日本社会への怒り、共生社会を共に築きたいという願いが込められた熱いアピールが続きました。約1時間、夜の繁華街を進んだパレードはゴールの「なんば」に到着しました。ゴール地点の公園で、主催者たちがねぎらいの言葉をかけながら参加者を迎えます。
この日、朝鮮半島の融和を祝福し、その流れが東アジア全域に広がることを心から願う1500人が集会とパレードに参加し、平和の素晴らしさを声高らかに訴えました。
ゴールしたオモニ連絡会のメンバーたちは、来たる9月の「無償化」裁判高裁判決に向けて運動を一層盛り上げてゆく決意を新たにしました。

納涼大会日程の延期

ご注意ください!

台風の接近により、今週末に予定されていた朝鮮学校の納涼大会が延期されます。
新しい日程をご確認ください。(7月28日)

※今後も、台風の進路や雨の状況など天候により地域ごとに変更があり得ます。
詳しくは各学校までお問い合わせください。

7箇所一斉街宣

酷暑の続く大阪府内7箇所で7月26日、「大阪7箇所一斉街宣」が行われました。
JRの「大阪」、「京橋」、「森ノ宮」、「鶴橋」、「天王寺」と、近鉄「布施」、南海「堺東」の駅周辺には午後6時の開始に合わせておよそ400名の同胞・保護者、朝鮮学校卒業生らと学校関係者、そして日本人支援者たちが集まりました。
民族教育の処遇問題を「ひとりでも多くの人に知ってもらい、ひとりでも多くの人に考えて」もらおうと駆けつけた参加者たちは、差別に反対し、共生社会を望むスローガンが書かれた色とりどりのプレートを胸に、準備された多くのチラシを道ゆく人々に配りました。
チラシには「大阪地裁判決の正義を全国に広めよう!」、「子どもたちを差別する不当判決はNO!」と大きく書かれ、先の「高校無償化」裁判で勝ち取った歴史勝訴判決の意義を広く知らしめると共に、今年3月20日の大阪高裁判決においても行政差別に加担する全面敗訴判決が下された「大阪府・市補助金」裁判の不当性を訴える内容が記されています。また、9月27日に迎える「高校無償化」裁判控訴審判決言い渡しの日時も記載され、より多くの関心と傍聴を呼びかけています。
改札を抜け、家路を急ぐ人たち一人一人に参加者たちは、子どもたちの「学ぶ権利」を守り抜こうという強い気持ちとともにチラシを手渡そうと奮闘しました。
心無い悪罵にさらされることがない訳ではありません。目の前で配ったチラシを捨てられた人もいました。それでも一人一人の関心を呼び起こし、丁寧に説明することで理解と共感を得られると信じ、活動は続けられました。
SNSでこの日の「街宣」活動を知り、初めて訪れた日本人参加者は「この無償化の問題は日本の法制度の問題やから、これの解決はむしろ日本人側の責務やろ。いつまでも、オモニ、アボジ、そして子どもたちにその重圧を負わせていること自体が差別を延命させていることになる」と、朝鮮学校のみが「高校無償化」制度から除外されている現状を自分の問題として捉え活動に参加しました。チラシを配っていると一人の女性が話しかけてきたそうです。開口一番「拉致問題」を持ち出したその女性と話し合う過程で少しずつではありますが誤解や偏見が解かれ、普遍的な教育権に関わる問題の本質を共有できたと言います。最後には「日本人にもどこの国にもええもんもおれば悪いもんもおる。そやけど、ひとつ言えるのは差別はアカンちゅうこっちゃ」という言葉をかけられたそうです。
1時間という短い時間ではありますが、ウリハッキョを擁するそれぞれの地域で、多くの人々に朝鮮学校の存在と現在置かれている状況を知ってもらう契機とすることが出来たに違いありません。
来たる9月27日、大阪高裁で言い渡される「高校無償化」裁判控訴審判決を前に、世論を喚起し、子どもたちへの差別を許さない断固たる「声」をより多く集めることが重要です。
法廷闘争が大詰めを迎える中、民族教育の権利を守る闘いをこれからさらに盛り上げてゆきましょう!

再び勝訴判決に向かって

7月26日(木)、大阪府内7箇所で「一斉街宣」行動が行われます!
来たる9月27日の「高校無償化」裁判控訴審・判決言い渡しで、揺るぎない完全勝訴を再び勝ち取るための重要なジャンピングボード!
一人でも多くの人に訴え、一人でも多くの声を集めるため奮ってご参加ください!!

大阪市役所前アクション

うだるような暑さが夕暮れ時となっても一向におさまらない酷暑の7月18日、大阪市役所前にオモニたちを中心とした朝鮮学校保護者と同胞、卒業生、日本人支援者たち100余名が集まりました。
2016年、国に先駆けて「幼児教育の無償化」を実施するとした大阪市の広報を目にし、役所に問い合わせた一人の保護者の行動から今回の運動は始まりました。
幼子までも理不尽な理由で差別する行政の態度に強く抗議するため、各校の保護者代表らが直接庁舎へと出向き申し入れも行いました。そして、より多くの市民に差別行政の現実を知らしめ、子どもたちに対する不当な差別の是正を求めて共に声をあげてもらうため、市役所前での街頭宣伝を今回企画しました。

いつものようにスタートコールを務めた長崎由美子事務局長に促され、差別を受けた当事者である朝鮮幼稚園の保護者たちが順にマイクを握りました。それと同時に、駆けつけた多くの同胞、支援者たちが行政の差別を告発するチラシを配り、揃いのプラカードを掲げ、道ゆく人たちに力強く示威しました。

オモニたちのアピールが始まりました。
一人目のオモニは、我が子をあからさまに差別した行政への収まらぬ怒りに声を震わせながら「『すべての子どもたち』にうちの子は含まれないのですか?いったい何が違うというのでしょうか?未来のある子どもたちに大人たちが、公に民族差別をして何も感じないのでしょうか?」と発言しました。また、「『高校無償化』のみならず『幼児教育の無償化』においても公的助成の枠組みから外されている現実に深い悲しみと怒りを隠しきれません。」と差別行政への深い落胆を表しました。そして、「地震や豪雨、災害が相次ぐ状況の中で、このような民族差別をしている場合ではないはずです。お互いを認め合い、助け合いながら共生してゆく時ではないでしょうか?」と共生社会実現の必要性を強く訴え、「もう、見て見ぬ振りはやめませんか? 百聞は一見に如かず。朝鮮学校や附属幼稚班に通う子どもたちの姿を一度でも見てください。子どもたちの目を見てください。手を握ってください。そこにすべての答えがあります。」と民族教育への理解を重ねて求めました。

続いてアピールしたオモニは子連れでした。「今、隣にいるのが初級部2年生の息子です。学校まで片道1時間半のバスに乗って通学しています。学校にはクーラーもプールもありません。それでも民族のアイデンティティーを育んであげるためには朝鮮学校に送るのが一番だと思い通わせています。おかげでこの子は朝鮮学校に通っているとどこに出ても胸を張って言うことができます。」と、民族性の涵養に朝鮮学校が不可欠であると主張しました。そして、「この子を見てください。日本学校に通う子どもたちとどこか違うでしょうか?何一つ変わらない子どもです。地域の国際交流イベントにも参加し、日本の学校とも親睦を深めています。学校では納涼大会や一般公授業なども盛んに行われています。子どもたちが学んでいる姿を是非一度ご覧になってください。」と強く訴えました。

次にマイクを握ったのは、この抗議活動の発端となったオモニでした。「アンニョンハシムニカ。私は朝鮮学校の保護者です。この春1年生になった長男が朝鮮の幼稚班に通ってた2016年、私は市役所で『幼児教育の無償化』を実施するというポスターを目にしました。大阪市は『幼児教育無償化』を実施する理由を、次のように書いていました。『幼児期は、生涯にわたり自己実現をめざし、社会の一員として生きていくための道徳心・社会性、知性や体力の基礎を培う重要な時期であり、この時期にこそすべてのこどもたちが家庭の経済状況に関わらず、質の高い幼児教育を受けることが必要である。』この大阪市の施策は、未来を見据えた、未来を育む本当に素晴らしい施策だと思います。でも、この施策から除外されたまま私の長男は一年生になりました。制度が公示された後、何度も大阪市に問い合わせました。ですが対応した職員は皆、担当する課が違うと、散々「たらい回し」にした挙句、『もうじき始まる国の制度では各種学校が対象外なのでそれに準じている。』という逃げ口実に終始するばかりでした…。」我が子を除外する、差別すると面と向かって言い放たれた時の衝撃を思い起こしながら、オモニは怒りを噛み締め発言を続けます。「朝鮮学校は教育基本法に定められた『各種学校』です。民族のルーツを持つ子どもたちが民族の言葉で教育を受け、アイデンティティーを育んでいます。日本の公教育と違うからといって、行政がそこへ通う子どもたちの人権を軽んじるのは親として納得できないし許せません。みなさん、おかしいと思いませんか!?  ひどいと感じませんか!?  お願いです!自分に今、直接関係がないからといってスルーしないで下さい!朝鮮学校に通うということだけで、理不尽な行政のいじめを放置しないで下さい!」無関心こそが差別を助長する大きな罪だと指摘し、オモニは最後にこう語りました。「朝鮮学校に通う学生・児童たちも、朝鮮学校の幼稚園で楽しく過ごす園児たちも、同じ大阪に住む大阪の子どもたちです。この子どもたちにも平等に、当たり前の人権を保障して下さい。大阪では2025年に万博を招致しようと今、奮闘していますよね。大阪府と大阪市は17項目ある万博の開催目的の中で、『質の高い教育をみんなに』、『人や国の不平等をなくそう』、『平和と公正をすべての人に』というのを掲げています。とても素晴らしいと思います。そのまま実現させて欲しいです。朝鮮学校に対する今の行政のやり方ではこの開催目的に反します。どうか、今ここから改めて人や国の不平等をなくし、平和と公正をすべての人に実現できる大阪を、大阪市がリーダーシップをとって作って下さい。期待しています!どうぞ皆さん、関心を持って実現させて下さい!」と希望を込めて力強くアピールを締めくくりました。

その後も、我が子を安心して育てられるよう「幼児教育の無償化」の平等な交付を求めるオモニたちの切実な訴えが続きました。そして、立場を超え、行政差別の不条理をただすべく駆けつけてくれた日本人支援者もマイクを握りました。
「大阪教育合同労働組合」執行委員長の大椿裕子さんは、LGBTのカップルに対して、公的認証である「同性パートナーシップ」証明制度を導入した大阪市が、多様な生き方に寛容さを示したその傍らで、多くの在日コリアン児童たちが在籍することも顧みず市内すべての公立小中学校で拉致問題啓発チラシを配布した事実に触れ、「あまりにもバランスが悪すぎる!」と喝破しました。そして、3組のカップルを迎えて執り行われた「交付式」の場で吉村市長が「差別はあってはならない。誰もが当たり前に生きられるように…」という趣旨の発言をしたと語りました。「だったらば、バックグラウンドがどんな人たちであれ、差別なく市政にあたって欲しい!」「人権というものに一本筋を通して欲しい!」行政の矛盾を厳しく非難する鋭いアピールに、参加者たちから大きな拍手と声援が飛び交いました。
続いて赤ちゃんを抱きながら街宣に参加したオモニや、幼い娘の手を引いてマイクをとったオモニたちのアピールに続き、「平和と民主主義をともにつくる会・大阪」の山川よしやす代表が発言しました。山川代表は、「差別は『された側』から声をあげ訴えるのが難しい。」、「差別は、今日ここで暑い中チラシを配っているアボジ、オモニの問題ではありません。朝鮮学校で学ぶ子どもたちの問題でもありません。私たち日本人の問題、日本社会の問題です。」と指摘し、理不尽な差別をはねのけ、共生社会を築くためにも共に手を取り運動を一歩前へ進めてゆこうと力強く訴えました。その後も、保護者や同胞、無償化連絡会の大村和子さんなど、子どもたちの笑顔と希望のために日頃から活動している人たちのアピールが続きました。

街宣活動は1時間行われました。
広い歩道を行き交う退勤時刻の人々は、アピールの内容に関心を示し聞き入る人や、通行の邪魔だと言わんばかりに舌打ちをして通り過ぎる人、たまたま手に取ったチラシに見入りじっくりと読み込む人、と様々でした。それでも、朝鮮学校に子どもを通わせる保護者、行政による差別を受けている当事者たちの声は届いたはずです。一歩ずつではありますが、政治を理由に子どもをターゲットにして差別する行政の在り方に疑問を抱く人がきっと増えたはずです。朝鮮学校に学ぶ子どもたちも皆、等しく学べる社会が当たり前だと感じる人がきっと増えたはずです。
この日配られた1,000枚のチラシと共に、参加者たちの心のアピールがもっと広がり、より多くの人たちの胸に届くよう活動を盛り上げてゆかなければなりません。
参加者たちは皆、育ち行く子どもたちに平等な権利がもたらされるまで、一歩ずつ歩みを進めてゆく決意を新たにしました。

ウリハッキョの納涼だより

🔷「納涼大会」の季節がやってきた!

朝鮮学校は、子どもたちに民族のアイデンティティーを教え育む「民族教育機関」であると同時に、同胞コミュニティーの場、地域社会交流の場として各地で親しまれてきました。
その最も代表的なイベントの一つが「納涼大会」です。
毎年、保護者や卒業生のみならず、同胞たちや日本の方々もウリハッキョに集い、民族教育への理解と親睦を深めています。
そんな、誰もが気軽に参加できる朝鮮学校の「納涼大会」には、三つの大きな楽しみがあります。

1.朝鮮学校の教育成果を肌で感じることができます。
〜各学校では、趣向を凝らした児童、園児たちの歌や踊りの公演が必ず舞台に上がります。幼稚班3歳児も朝鮮語の歌をしっかりと歌います。
2.オモニたちが腕を振るった本格的な「朝鮮料理」が楽しめます。
〜プルコギ、チヂミ、チャプチェにフェ、親しみのあるポピュラーな料理はもちろん、町の韓国料理屋ではちょっと味わえない「通好み」の酒肴も提供されます。
3.「納涼」と言えば、やっぱり親睦と交流!
〜冷えたビールと美味しい料理に舌鼓を打ちながら、楽しく地域交流をはかれます。「近所に朝鮮学校があることは知っていたが、まったく関わりのないものとして普段は通り過ぎていた。来てみると日本の学校となんら変わらないと感じるし、保護者や韓国・朝鮮の人たちとも親しくなれた。自分にとって朝鮮学校が身近な存在になった。」初めて「納涼大会」に訪れた日本の方々が抱く感想の多くは、まさにこの「百聞は一見に如かず」に尽きます。

この機会にぜひ朝鮮学校を訪れて下さい!!
朝鮮学校は、みなさんのお越しをお待ちしております!!

※詳細は各学校に直接お問い合わせください。Link

今度こそ市役所前へ!

去る6月20日、大雨による被害を避けるためやむなく延期した「大阪市役所前アクション」が仕切り直して行われます。

ひと月にも満たないこの短い間に、またしても朝鮮学校に学ぶ子どもたちが差別被害にあいました。修学旅行で祖国(朝鮮民主主義人民共和国)から持ち帰ったお土産が空港の税関ですべて没収された先の事件は、極めて悪質な人権侵害問題として内外から多くの非難を浴びました。

これ以上、何の罪もない子どもたちが差別され、迫害を受けている現状を黙って見過ごすわけにはゆきません!
まずは、7月18日、大阪市役所前に集い、市が制定した「幼児教育の無償化」からウリハッキョの幼稚班が除外された問題を訴えましょう!
声を集め、排外主義の根をひとつずつ絶ちましょう!!

小さき者への迫害

2018年6月28日夜。また、何の罪もない子どもたちが差別に満ちた「いじめ」にあいました。神戸朝鮮高級学校の生徒たちが修学旅行先の祖国から帰った際、関西国際空港の税関で、お土産を全て没収されたということです。
生徒たちが心に負った傷を思うと言葉がありません。

FacebookやTwitterなどに投稿された怒りと悲しみの言葉を以下に引用します。

神戸朝鮮高級学校・教員のfb
6時間前
6.14-28にかけて神戸朝高生の修学旅行に引率として行ってきました。平和と繁栄の流れの中、行く修学旅行はまた格別な思いがありました。なによりも楽しくなによりも感動的な15日間が、最後は最悪な修学旅行に。
お土産、没収の嵐。
泣きわめく女子生徒、悔しくて悔しくて怒りの抗議をする男子生徒。地獄絵図でした。
税関の対応は「上の指示で輸入が禁止されているから」のみ。
若干18歳の高校生に「任意放棄書」なるものを「強制的に」書かかせる当局の方々には人の心がないのでしょうか。
あまりの悔しさに、せめてクッションなどのお土産の紙だけでもと一枚一枚、回収する男子生徒。
ゲートを出た瞬間に泣き崩れていました(しかも飛行機の遅れもありゲートを出たのは0:00過ぎていました)。
悔しさに今も眠れません。
××
もちろん、お土産を奪われたショックも大きいです。これからはそんな事が無いように、どうにか無事に持ってくる手段も考えないといけないとは思います。
でも生徒たちがなにに泣き、なにに怒ったか。
自分たちの「朝鮮人としての尊厳」に傷をつけた担当官、当局への涙、怒りであり、「モノ」への執着ではなかったのでしょう。結果はわかっていても、怒りに震え私の手を何度も振り払いながら抗議する生徒たちを見ながら、心の底からそう思いました。

その多くが初めての祖国訪問となる朝高の修学旅行。思い出を残らず奪い取られた生徒たちの気持ちはどれだけ傷ついたのでしょうか。

この、あまりにもショッキングな事件をメディアも報じました。

修学旅行で北朝鮮土産「税関が不当に押収」総連が抗議
(朝日新聞デジタル)2018年6月29日23時45分

朝鮮学校の生徒が修学旅行で北朝鮮から持ち帰った土産品を税関で不当に押収されたとして、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)は29日、日本政府に抗議する会見を開いた。徐忠彦・国際統一局長は「日本政府が対話を望むならば、非人間的な措置をやめるべきだ」と主張した。
朝鮮総連によると、神戸朝鮮高級学校(神戸市)の生徒62人が28日夜、「祖国訪問」を終えて関西空港に到着した際、約半数の生徒が、税関職員に北朝鮮の国旗などが描かれた化粧品や薬などの土産品を、経済制裁で持ち込みが禁止された輸入品だとして押収されたという。押収品には親族や友人からの贈り物も含まれていたという。
徐氏は「お土産まで取り上げたのは暴挙」と述べたうえで、米朝和解の流れが出てきた中で、「唯一、日本政府だけが敵対行為に固執し、子どもの人権を踏みにじっている」などと非難した。
大阪税関関西空港税関支署は取材に「個別の事案については答えられないが、法令に基づいて適切に対応している」とコメントした。税関関係者によると、政府は核実験などへの制裁措置として、北朝鮮からの全ての貨物について、経済産業相の承認がない限り輸入を禁じている。税関では旅客の土産品なども含め、そのつど経産省に確認しているという。
経産省貿易管理課は「個人の携帯品は、出国時に持ち出したものや旅行中に使用したと認められるものを除き、個別に承認することになる」としている。

SANSPO.COM 2018.6.29 21:13
北朝鮮土産、没収を非難 総連「生徒の人権侵害」

在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)は29日、神戸朝鮮高級学校(神戸市)の生徒が北朝鮮への修学旅行から28日に帰国した際、関西空港の税関で親族からの土産を没収された、と明らかにした。政府の独自制裁に伴う措置だが、総連は「生徒の人権を踏みにじる行為」と非難し、税関に謝罪と再発防止を求めた。
総連によると、同校の生徒62人は28日夕、2便に分かれて北京経由で帰国した。税関職員が生徒のかばんを開け、北朝鮮の国旗や文字が入ったクッションや化粧品などを没収した。最初の便では6人、2便目に乗っていた39人の半数以上が荷物の一部を没収された。
昨年までの修学旅行では、親族からもらったものだと説明すれば没収されないこともあったという。記者会見した許敬校長は「泣きじゃくる子もいて、生徒たちの心の傷は深い。法律に基づいてやったと言うかもしれないが、日本と北朝鮮の関係にとってこれが良いことなのか」と抗議した。

KORYO JOURNAL(コリョ・ジャーナル)
「コラム」 在日いじめと日朝会談      2018.06.29

6月12日の朝米首脳会談以降、「異次元の圧力外交」一辺倒だった安倍政権が手のひらを返して日朝首脳会談に取り組む意欲を示している。
モンゴルで開かれた北東アジア地域の安全保障問題を話し合う国際会議で朝鮮側の代表に接触を試みる等アプローチを掛け始めた。
だが、そのような言動と本音は違う。 「朝鮮との対話希望」を語った舌の根も乾かぬうちに安倍首相は、「首脳会談をこちらがやりたいといえば足元を見られる」「私は北朝鮮にだまされない。1994年から拉致問題に取り組んできたが、何度もだまされてきた。北朝鮮のだましの手口は分かっている」「圧力を緩めてはダメだ。中国、韓国も制裁を緩めてはならない」と拉致被害者家族の前で平然と言ってのけた。 要は日朝会談に本気で取り組む気がないのだ。
国際情勢が新たなステップに進んだこの期に及んでも、在日朝鮮人に対する日本政府の悪辣かつ執拗な「いじめ」・差別が未だに全く改善される兆しを見せない事からも、それは容易にうかがえる。 一つ例を挙げよう。
神戸の朝鮮高校生たちが6月14日から28日の日程で、祖国である朝鮮に修学旅行に行ってきた。
引率した関係者によると「平和と繁栄の流れの中、行く修学旅行はまた格別な思い」があり「なによりも楽しくなによりも感動的な15日間」だったのが、「最後は最悪な修学旅行に」なってしまったという。 到着した関西国際空港の税関で、生徒たちが朝鮮から持ってきた土産を全て没収されてしまったのだ。
高校生からお土産を全没収、「任意放棄書」記入を強制
「お土産、没収の嵐。 泣きわめく女子生徒、悔しくて悔しくて怒りの抗議をする男子生徒。 地獄絵図でした。 税関の対応は『上の指示で輸入が禁止されているから』のみ。若干18歳の高校生に 『任意放棄書』なるものを『強制的に』書かかせる当局の方々には人の心がないのでしょうか。あまりの悔しさに、せめてクッションなどのお土産の紙だけでもと一枚一枚、回収する男子生徒。ゲートを出た瞬間に泣き崩れていました。」
日朝関係の凍結・硬直した現況を打開する為にも、双方の架け橋となり得る在日朝鮮人の存在は非常に注目されるべきだし、また、重要視されて然りだ。 「普通」であれば、日本政府は在日朝鮮人に対する「いじめ」の非を認めて謝罪し、果断に政策転換して在日人脈ラインを生かす方法を取るのがセオリーなのだが、安倍政権にはそのような思考が全くもって欠落しているらしい。
今のままでは、「私たちはもう少し我慢してもいいから、北と南の政権が絶対に安倍とだけは手を結ばないで欲しい」と言うのが、在日朝鮮人の偽らざる正直な心情だろう。 日本政府は深思熟考すべきではなかろうか。

北海道の朝鮮学校を描いたドキュメンタリー映画「ウリハッキョ」のキム・ミョンジュン監督も、この悲しすぎる出来事をいち早く知った一人です。
キム監督のfb投稿は、驚きと怒りをもって瞬く間に広く拡散されました。
以下に翻訳して引用します。

明け方、連絡があった。
神戸朝鮮高級学校3学年生徒の父親。
娘が高校最後の修学旅行で生まれて初めて祖国(朝鮮民主主義人民共和国)に2週間行ってきたのだそうだ。空港から出て来る娘の顔が涙でぐしょぐしょだった。会いたかった家族と久しぶりに会えたからだと思ったのもつかの間、生徒たち全員が怒りと悔しさの表情で泣いていたらしい。
理由はすなわち、
税関が、祖国でもらったすべての「おみやげ」を残らず没収したという。姉妹校の子どもたちが真心込めて書いてくれた手紙や、後輩たちのために買った記念品、2週間一緒に過ごしてくれた祖国のガイドさんたちがくれた贈り物の数々。生徒たちは祖国での夢のような思い出を、そっくりそのまま空港の税関に奪われた。男子生徒も女子生徒も、抗議し、泣き、哀願したが通じなかった。「上からの指示なので従うしかない」という返答のみだった。
安倍政権は肝に命じなければならない。今、彼ら税関職員たちが幼い生徒たちにどんな仕打ちをしているのか、どんな怒りと悲しみと憎しみを植え付けているのかを。
安倍が自身の政治的成功のため命綱のごとく握りしめている「拉致問題解決」。朝鮮学校の問題、在日朝鮮人の問題、日帝植民地時代の問題を謝罪し、補償しない限り解決はできない。
明日、この子たちと会えるコンサートが、「モンダンヨンピル」と日本の方々、同胞たちの力で神戸にて開かれる。
子どもたちをたくさん慰めてあげなければ。
日本がワールドカップ16強に進出した、まさにその時間に起こったことだ。
スタジアムに鳴り響いた「君が代」を斉唱する観衆たちのあのものすごい純真さが怖い。

奇しくもこの事件が起こったのは、「モンダンヨンピルコンサート in 兵庫」の前日でした。傷ついた子どもたちの心を少しでも癒してあげたいと願う気持ちで監督たち「モンダンヨンピル」は来日し、コンサートを大成功させました。
「無償化連絡会・大阪」の藤永壯共同代表と長崎由美子事務局長が、コンサートを観覧しました。
最後に藤永壯教授のfb投稿を引用します。

モンダンヨンピルと兵庫の朝鮮学校の生徒たち、そしてハッキョを支える方々が一体となってつくりあげた素晴らしいコンサートだった。どうしていつもこんなに感動するのだろう。
権海孝代表の夢……いつか朝鮮学校の生徒たちを韓国へ招いてモンダンヨンピルのコンサートを開き、そのまま一緒に京義線に乗って平壌でコンサートを開く……。
そうだ。私たちは夢を語らなければならない。ときに絶望しそうになる今だからこそ。

大阪府議団への申し入れ

2018年6月26日、300回目の「火曜日行動」の後、大阪府オモニ連絡会が大阪府議会の各会派を回り、依然として再開のめどが立たない大阪府・大阪市補助金支給について議員たちに申し入れを行いました。
午後2時、大阪府内10校の朝鮮学校からオモニ会代表らおよそ30名と大阪朝鮮学園関係者2名、そして長崎由美子事務局長が大阪府庁を訪れました。
一行は、まず自民党の議員二人を訪ねました。
長崎事務局長が訪問の趣旨を伝えた後、大阪朝鮮高級学校のオモニ会長が要望書を読み上げました。
先の「大阪府・大阪市補助金裁判」控訴審において下された不当判決への怒りと、民族教育の意義、すべての子どもたちが等しく学べる権利保障への強い願いが込められた要望書の内容に議員らは一様に聞き入りました。
次いで、代表として参加したオモニたちが一人ずつ発言しました。
登校に2時間以上かかる悪条件にも関わらず幼い我が子を朝鮮学校に送るのは、自己のルーツを正しく知り、アイデンティティーを誇りに思ってほしいからだと語るオモニがいました。また、出自は子どもたち自身が選択できない問題なのに、それを理由に差別が横行する日本社会の理不尽さを訴えるオモニもいました。納税をはじめとするすべての社会的義務を残らず果たしているにも関わらず、学ぶ権利すら奪われている現状の矛盾を訴えたオモニは、右傾化する社会の差別をむしろ行政が先導していると厳しく指摘しつつ、教育の現場に政治を持ち込んで子どもたちを制度差別している状況を一日も早く是正するよう議会で働き掛けてほしいと強く訴えました。そして、朝鮮学校への差別や偏見は「知る」ことで克服できると言い、ぜひ朝鮮学校に足を運んで自らの目で見て判断してほしいと学校訪問を強く願い出ました。
議員たちは、子どもたちの教育の問題と政治は切り離して考えねばならないと、大阪府から朝鮮学園に突きつけられた「4要件」の不当性を訴えるオモニたちに一定の理解を示しつつも、係争中の事案であることを口実に明確な発言を避けました。
それでもオモニたちの切実な思いを込めた申し入れは続きます。
自民党に次ぎ、公明党、共産党、そして民主ネット、大阪維新の会にも申し入れを行いました。
それぞれの会派で議員たちと向かい合い、要望書を読み上げ、朝鮮学校に子どもたちを通わせている保護者としての心情を率直に訴えました。また、先日大阪北部を襲った地震にも言及し、補助金支給を止められ、高校無償化からも除外されている状況ではウリハッキョの教育環境を整えることはおろか、子どもたちの安全すら脅かされると声を強めて訴えました。そして、大阪市が独自の施策として始めた「幼児教育の無償化」にも触れ、幼子までも排除する行政の態度を厳しく指弾し、子どもたちの「学ぶ権利」を勝ち取るまで闘いを止めないと力強く宣言しました。
民族教育を守り抜こうとする強い思いが届いたのでしょう、オモニたちの訴えに真剣な面持ちで耳を傾け、涙で声を詰まらせる議員もいました。その議員は、学びの場に差別を持ち込んではならない、子どもたちの安全、安心を守り、すべての子どもたちが平等に学べる社会を築けるよう今後も取り組んで行きたいと語りました。
最後に長崎事務局長が、オモニたちの訴え、ウリハッキョを守り民族教育の権利を求めるこの日の申し入れを整理して発言しました。長崎事務局長は、差別なくすべての子どもたちを支援する取り組みを超党派で議会の中に作ってほしいとしながら、「幼児教育の無償化」や「校舎の耐震補修工事補助事業」など教育を支援するいかなる取り組みからも朝鮮学校が除外されないよう尽力してほしいと重ねて要求しました。
申し入れを終えながら、参加したすべてのオモニたちが、貴重な時間を割いて面談を受けてくれた議員たちに感謝の意を表しました。そして、これからも議会へのロビー活動のみならず、民族教育の意義を広め、支援の輪をさらに広げるための活動を精力的に行ってゆく決意を新たにしました。

300回目の「火曜日行動」

2018年6月26日。
身を焦がすような炎天の下、大阪府庁前で行われている「火曜日行動」が300回目を迎えました。
6年間を越えてもなお休むことなく続けられてきたこの活動には、朝鮮学校保護者と同胞、日本人支援者、そして朝鮮学校生徒や児童、卒業生たちが参加し、時にははるばる海を越えて韓国から駆けつけた支援者たちとともに朝鮮学校への補助金支給再開と「高校無償化」制度適用を訴えてきました。
誰かがこんなことを言いました。「お盆と正月の週だけ休んだとして1年間50週。それを6年間やり通した数が300だ」と。
本サイトが「火曜日行動」レポートでリンクを貼らせてもらっているブログにはこのように書かれています。

火曜行動に参加し始めた2012年、初級部1年生だった孫は中級部1年生になりました。2,259日間、何という長い月日を私たちは理不尽な差別と向き合って来たことか!

毎週、欠かさず府庁前に立ち続けている参加者たちも、開始当初はこれほど長く続くとは思いもしなかったそうです。
「100回、200回と幾度も『節目』を迎えてきたけれど、決して素晴らしいことじゃない。こんな活動が必要なくなる日が早く来ればいい。」
それでも、子どもたちの「学ぶ権利」が差別にさらされている現状を憂い「権利を勝ち取るまで止めるわけにはゆかない。」とおっしゃいます。
300回目のこの日も、多くの参加者たちが集いました。そして、代わる代わるマイクを手に、それぞれの立場から差別と排外主義を拒絶し、共生を願う気持ちを込めてアピールを行いました。そして、道ゆく人たちに一人一人声をかけ、チラシを配りました。一人でも多くの人に朝鮮学校が置かれた厳しい状況を知ってもらい、声を届けるため、これからも「火曜日行動」は続けられます。

◼️ 詳細記事はこちら

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