9月18日(水)東成区民センター(大ホール)において「高校無償化裁判」最高裁上告棄却に断固抗議し、「幼保無償化制度」の差別なき適用を強く求める大阪緊急集会」が開催されました。以下に集会決議を記します。
集会決議
本日、私たちは湧き上がる怒りを抑えることが出来ず、<「高校無償化裁判」最高裁上告棄却に断固抗議し、「幼保無償化制度」の差別なき適用を強く求める大阪緊急集会>に結集しました。
日本政府は10月から施行される幼児教育・保育の無償化(以下、幼保無償化)の対象から、またしても各種学校であるという法的根拠のない理由で、朝鮮学校を無償化制度から除外しようとしています。生まれて間もない幼い子どもにまで、民族差別を行う日本政府に私たちは激しい憤りを禁じえません。また8月27日、最高裁判所は、大阪と東京における「高校無償化」裁判において上告を棄却し、子どもの学ぶ権利の機会均等と民族教育の保障を認めないという、理不尽極まりない不当な決定をくだしました。歴史修正主義が蔓延し、排他的な社会風潮が助長される中で、行われている朝鮮学校、ひいては在日朝鮮人に対する露骨な民族差別に、私たちは断固反対し抗議します。
民族教育の権利、子どもの人権が保障されることは、各種国際人権条約でも認められている当然の権利です。国際人権感覚から大きくかけ離れた日本政府の不当な態度は、さまざまな人権機関から、その是正を強く求められています。私たちは、この10年間におよぶ裁判闘争のなかで、幾度となく「覚悟」を問われました。「大阪府・市補助金裁判」や全国で行われている「高校無償化裁判」の判決が出るたびに、民族教育を、ウリハッキョを守っていく覚悟が問われ、そしてその度に「あきらめず、くじけず、最後まで闘いぬこう」と何度も立ち上がりました。
戦後、我々の先代たちは解放の喜びの中で民族の言葉と名前、民族の魂を闘いにより取り戻しました。私たちに与えられた権利は、すべて先代たちの闘いのたまものです。4.24教育闘争、児童手当適用、外国人学校法案廃案、JR定期券差別是正、高体連加盟、大学受験資格獲得など。すべて先代たちが子どもたちの為に闘い、ひとつひとつ権利を勝ち取り、切り拓いてきた未来であり、私たちはそれらを享受し育ってきました。
本当に苦しく長い闘いが続いています。でも私たちはこの闘いの中で多くの仲間とつながりました。連帯の輪は、日本全国、そして海を越え世界に広がっています。これは、闘争の中で得た財産であり、勝利へつながる礎です。みんなで固く手をつなぎ、ねばり強く闘い、必ずや勝利を手にしましょう!
私たちは「幼保無償化制度」の差別なき適用のために、以下のアクションを提起します!
1.9.26御堂筋ウォークに、みんなで参加しよう!
2.抗議はがき、電子署名に積極的に取り組もう!
3.議員訪問や11/9朝高対外公開授業など、ウリハッキョを広く知らせよう!
4.勝利のその日まで火曜日行動で声を上げ続けよう!
この社会に生きる すべての子どもたちの尊厳が 平等に守られる明るい未来を切り開くために、共に力強く前進しましょう!
2019年9月18日
「高校無償化裁判」最高裁上告棄却に断固抗議し、「幼保無償化制度」の差別なき適用を強く求める大阪緊急集会 参加者一同