大阪府議団への申し入れ

2018年6月26日、300回目の「火曜日行動」の後、大阪府オモニ連絡会が大阪府議会の各会派を回り、依然として再開のめどが立たない大阪府・大阪市補助金支給について議員たちに申し入れを行いました。
午後2時、大阪府内10校の朝鮮学校からオモニ会代表らおよそ30名と大阪朝鮮学園関係者2名、そして長崎由美子事務局長が大阪府庁を訪れました。
一行は、まず自民党の議員二人を訪ねました。
長崎事務局長が訪問の趣旨を伝えた後、大阪朝鮮高級学校のオモニ会長が要望書を読み上げました。
先の「大阪府・大阪市補助金裁判」控訴審において下された不当判決への怒りと、民族教育の意義、すべての子どもたちが等しく学べる権利保障への強い願いが込められた要望書の内容に議員らは一様に聞き入りました。
次いで、代表として参加したオモニたちが一人ずつ発言しました。
登校に2時間以上かかる悪条件にも関わらず幼い我が子を朝鮮学校に送るのは、自己のルーツを正しく知り、アイデンティティーを誇りに思ってほしいからだと語るオモニがいました。また、出自は子どもたち自身が選択できない問題なのに、それを理由に差別が横行する日本社会の理不尽さを訴えるオモニもいました。納税をはじめとするすべての社会的義務を残らず果たしているにも関わらず、学ぶ権利すら奪われている現状の矛盾を訴えたオモニは、右傾化する社会の差別をむしろ行政が先導していると厳しく指摘しつつ、教育の現場に政治を持ち込んで子どもたちを制度差別している状況を一日も早く是正するよう議会で働き掛けてほしいと強く訴えました。そして、朝鮮学校への差別や偏見は「知る」ことで克服できると言い、ぜひ朝鮮学校に足を運んで自らの目で見て判断してほしいと学校訪問を強く願い出ました。
議員たちは、子どもたちの教育の問題と政治は切り離して考えねばならないと、大阪府から朝鮮学園に突きつけられた「4要件」の不当性を訴えるオモニたちに一定の理解を示しつつも、係争中の事案であることを口実に明確な発言を避けました。
それでもオモニたちの切実な思いを込めた申し入れは続きます。
自民党に次ぎ、公明党、共産党、そして民主ネット、大阪維新の会にも申し入れを行いました。
それぞれの会派で議員たちと向かい合い、要望書を読み上げ、朝鮮学校に子どもたちを通わせている保護者としての心情を率直に訴えました。また、先日大阪北部を襲った地震にも言及し、補助金支給を止められ、高校無償化からも除外されている状況ではウリハッキョの教育環境を整えることはおろか、子どもたちの安全すら脅かされると声を強めて訴えました。そして、大阪市が独自の施策として始めた「幼児教育の無償化」にも触れ、幼子までも排除する行政の態度を厳しく指弾し、子どもたちの「学ぶ権利」を勝ち取るまで闘いを止めないと力強く宣言しました。
民族教育を守り抜こうとする強い思いが届いたのでしょう、オモニたちの訴えに真剣な面持ちで耳を傾け、涙で声を詰まらせる議員もいました。その議員は、学びの場に差別を持ち込んではならない、子どもたちの安全、安心を守り、すべての子どもたちが平等に学べる社会を築けるよう今後も取り組んで行きたいと語りました。
最後に長崎事務局長が、オモニたちの訴え、ウリハッキョを守り民族教育の権利を求めるこの日の申し入れを整理して発言しました。長崎事務局長は、差別なくすべての子どもたちを支援する取り組みを超党派で議会の中に作ってほしいとしながら、「幼児教育の無償化」や「校舎の耐震補修工事補助事業」など教育を支援するいかなる取り組みからも朝鮮学校が除外されないよう尽力してほしいと重ねて要求しました。
申し入れを終えながら、参加したすべてのオモニたちが、貴重な時間を割いて面談を受けてくれた議員たちに感謝の意を表しました。そして、これからも議会へのロビー活動のみならず、民族教育の意義を広め、支援の輪をさらに広げるための活動を精力的に行ってゆく決意を新たにしました。

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