韓国から文科省に「抗議訪問」

「朝鮮学校差別反対」…「朝鮮学校と子どもたちを守る市民の会」文部科学省を抗議のため訪問

「日本はお金がなくて朝鮮学校への『高校無償化』支援をできないのですか?」
そんなはずはない、これは安倍政権の「金銭パワハラ」に他ならない。それも、最も弱い立場の子ども達を対象とした卑劣な横暴です。
韓国から抗議のために来日した代表の一人が、対応にあたった文部科学省の職員を厳しく詰問しました。言い返すべき正当な根拠を持たない文科省の担当者は口ごもるように同じ口実を繰り返します。

これは去る2018年6月15日、「高校無償化」制度から朝鮮高級学校のみ除外されている事に抗議するため、日本を訪れた韓国の市民団体と文科省職員が対峙した日のひと幕です。
彼らは実に4年間を通して9回も抗議のために日本を訪問しています。
そして、これが10回目の抗議です。
以下に、参加者自らがWebサイトにアップした抗議訪問の様子を翻訳してご紹介します。

◼️4年間で10回抗議訪問、文部科学省の立場は…

6.15南北共同宣言18周年を迎え、去る2018年6月15日、韓国の「ウリハッキョと子どもたちを守る市民の会」、東京朝鮮高級学校生徒と関係者、そして朝鮮学校を支援する日本の市民団体70余名が朝鮮学校に対する日本政府の「高校無償化」排除に抗議するため文部科学省を訪れました。

高校無償化制度は2010年、当時の民主党政権が外国人学校を含むすべての高等学校を対象に導入した政策です。しかし、2013年2月、安倍政権は「北朝鮮」と朝鮮総聯との密接な関係、及び学校運営の適正性に疑念があると言う理由で朝鮮学校を高校無償化制度から除外すると発表しました。これに朝鮮高級学校10校中、大阪、愛知、広島、福岡、東京の朝鮮学園と学生たちは「高校無償化」除外取消裁判と国家賠償裁判を起こしました。

この日、抗議訪問に参加した東京朝鮮高級学校生徒の一人は、「私たちを無視しないで、学ぶ権利を奪わないで、差別しないで、私たちの権利を保障してください。」と言い、「私たちはこれからも勝利するその日まで闘い続けます。民族差別がない日本社会を築いてゆきましょう。」と発言しました。また、「ウリハッキョと子どもたちを守る市民の会」のソン・ミフィ共同代表は「4年間で計10回、抗議訪問をしました。訪問するたびに文部科学省の役人は『持ち帰って相談します。』、『裁判の結果を見守ります。』と同じ言葉ばかり繰り返しました。」と言い、「文部科学省は、教育的哲学に基づき価値ある事をしたいなら裁判の結果に関わらず自らの立場を明らかにしなければならない。」と要求しました。
この日、抗議の訪問には、国民民主党・大島九州男、日本共産党・山添拓、社会民主党・福島みずほ、沖縄の風・糸数慶子ら4名の国会議員も同席し訪問団の意見に耳を傾けました。

1時間の抗議訪問が終わった後、文部科学省前で「朝鮮高級学校・高校無償化除外に抗議する金曜日行動」が行われました。東京の朝鮮大学校学生たちが毎週金曜日、行なっている集会はすでに200回を超えました。集会に参加する学生たちのほとんどが2012年から行われている「朝鮮学校高校無償化裁判」の当事者です。
「朝鮮学校に対する差別をやめよ!」、「朝鮮学校にも補助金を支給せよ!」
5年を超えて数千、数万回叫んだ学生たちの切実な叫びは昨年7月、司法により無残に踏みにじられました。「原告の請求を棄却する。」「訴訟費用は全て原告の負担とする。」たった10秒の判決でした。
「朝鮮学校高校無償化裁判」は現在、広島1審敗訴、東京で1審敗訴、愛知1審敗訴、大阪は昨年に1審勝訴後、今年9月に控訴審判決、福岡は来年4月頃1審判決を控えています。
「朝鮮学校がなかったら日本で生まれ育った私たちは本当の自分を失っていたはずです。朝鮮学校は単純な学校ではなく私たちの歴史であり、アイデンティティーであり、私たち自身です。」
母国語、ウリハッキョを守るため、日本の差別に立ち向かっている学生たちと、今日私たちが共にしなければならない理由です。

彼らは、私たちに多くの勇気と希望を与えてくれます。でも、彼らは逆に、異国の地で民族のアイデンティティーを育む民族教育を守り、健気に学んでいる子どもたちの姿から多くの力をもらっていると語ります。
南北の融和、平和へと突き進む東アジア情勢の中でも、極度に右傾化した日本の政治状況には一向に変化の兆しが見えませんが、民族教育の意義を知り、守ろうと、行動を共にしてくれる人々がいる事を決して忘れはしません。
9月27日の高裁判決に向けて、大阪でもウリハッキョと子どもたちを守るための闘いを一層盛り上げて行きましょう。

 

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