4.24教育闘争70周年記念「火曜日行動」

  • 司会を長崎由美子事務局長が務めました。

◼️2018年4月24日。民族教育を守るため命を賭した在日同胞たちの闘いの日から70年目を迎えたこの日、大阪城公園・教育塔前広場には荒れ模様の天候にもかかわらず約600人が集結しました。
その中には大阪朝鮮高級学校と東大阪朝鮮中級学校の生徒たち、北大阪朝鮮初中級学校と生野朝鮮初級学校の児童たちも含まれていました。自分たちの学校が過去、どのような歴史を辿り、現在まで守られてきたかを学ぶ課外活動の一環です。◼️まず集会が行われました。司会の長崎由美子事務局長が、目まぐるしく変化する世界情勢の中で融和へと向かう南北関係を歓迎しつつ、今こそ民族教育の意義を闘いの歴史に見出し受け継いで行こうと呼びかけました。
続いて6人がアピールを行いました。
「高校無償化」裁判をはじめ、今現在も闘われている朝鮮学校に係る法廷闘争を担う弁護団の立場から、あらゆる公的補助から除外され厳しい経済状況にも負けず我が子を朝鮮学校に通わせている保護者の立場から、そして先達が守り抜いた民族教育を代を継いで守り続ける若い世代から、さらには不当な政策により差別的な状況に置かれた朝鮮学校の問題を自らの問題として捉え、民族教育を守る闘いを日本の民主主義を守る闘いと重ねる日本人の立場から、それぞれ熱い内容の発言がありました。参加者たちから熱のこもったアピールに大きな拍手が送られました。
◼️午後2時半、パレードが出発しました。70年前、GHQにより布告された戦後唯一の「非常事態宣言」のもと、苛烈な教育闘争が繰り広げられる中で警察隊の凶弾に倒れ犠牲となった当時16歳の金太一少年の肖像を掲げた玄英昭理事長が一番先頭を歩きます。そして、平等な教育権の保障を訴える横断幕を持ったスピーカーたちに続き、学生たちや同胞、日本人支援者たちが次々と隊列を組んで大阪府庁を目指しました。パレード隊の中には、ドレスコードの呼びかけに応じピンク色を一点身につけたオモニたちの姿が大勢見受けられました。
◼️パレードを先導する宣伝カーには、朝鮮学校差別を反対する内容の装飾が施され、スピーカーからは民族教育の意義と公益性、「高校無償化」制度から政治的理由で朝鮮学校のみを除外し、突如として補助金支給を停止した行政の不当性がアナウンスされました。そして、多くの通行人たちに向けて「子どもたちの『学ぶ権利』を守ろう!」、「行政が差別をするな!」、「最後まで絶対にあきらめないぞ!」とシュプレヒコールが発せられました。それに呼応し、参加者たちは声を張り上げて訴えました。お昼の時間帯、街ゆく人々は大勢のパレードに関心を寄せ、アピールに耳を傾けました。
降りしきる雨の中、隊列は大阪府庁周辺を回り、パレードを終えて教育塔前広場へと戻ってきました。
参加者たちは、これからも「民族教育を守る闘い」を続ける固い意志を互いに確認し、三日後に迫った「高校無償化」裁判控訴審第3回口頭弁論の傍聴を呼びかけました。

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