無償化連絡会・大阪

〜 子どもたちの笑顔と希望のために 〜

カテゴリー: 朝鮮学校 (Page 1 of 2)

Welcome to ウリハッキョ

◼️朝鮮学校では毎年、民族教育について正しく知ってもらおうと地域社会に門戸を開き、直接触れ合える場を設けています。学校毎に企画された様々なイベントには地域の同胞、保護者や卒業生はもちろん、日本の方々も数多く訪れ、朝鮮学校の教育と子どもたちの真の姿を理解する格好の場となっています。
誤解や偏見を捨て、ありのままの民族教育を自分の目で確かめてほしい。
東アジアの平和と和解に向けた大いなる歴史の流れ、止まることのない融和ムードが醸成されている今こそ、互いをより深く理解し合える絶好の機会です。
ぜひ皆さん、最寄りの朝鮮学校へ足を運んで下さい。
朝鮮学校はいつでも皆さんを歓迎します!

⭐︎イベントの詳細は各学校、または主催者にお問い合わせ下さい。
⭐︎9月27日の裁判(判決言い渡し)につきましては、傍聴抽選、報告集会など決まり次第詳細をご案内いたします。

朝鮮学校イベントのご案内

2018年度が始まりました。
大阪府内10校の朝鮮学校では、今年度も民族教育の意義と成果、子どもたちの成長した姿を披露する場、民族教育事業への理解を深めてもらう場として各種イベントを企画しております。これらのイベントはどなたでもお気軽るに、ご自由にご参加いただけます。
偏った情報に惑わされることなく、ご自身の目で一度朝鮮学校の本当の姿をご覧ください。きっと新たな発見があるはずです。
ウリハッキョは皆さんをお待ちしています!

卒業式

全国10の朝鮮高級学校、三月四日一斉に卒業式

春の陽気に恵まれた3月4日、日曜日。
全国に10校ある朝鮮高級学校(初中高級、中高級学校含む)が卒業式を迎えました。各校では最長で12年間の民族教育課程を終えた卒業生たちが、それぞれの胸に希望を抱き母校を巣立って行きました。
大阪朝鮮高級学校でも第64期卒業式が厳粛かつ感動的に執り行われ、卒業生はもちろん、先生方や保護者も涙で生徒らの前途を祝福しました。
卒業生たちの9割以上が朝鮮大学校を始めとする進学の道を選び、その半数以上が日本の大学に入学します。大学で多くの知識と技術を身につけ、同胞社会と日本の地域社会に貢献しうる有能な人材として一歩を踏み出します。しかし、ついに「高校無償化」制度の適用を受けられずに卒業を迎えた彼らの胸の内は複雑です。6割を超す生徒たちが高校授業料を支払うための奨学金制度を既に利用しているため、大学進学には更なる経済的負担が重くのしかかるからです。クラブ活動の合間を縫って幾度となく自ら街頭に立ち制度除外の差別性を訴えましたが、努力は未だ報われていません。「金銭的なこと以上に、自分たちの存在が認められなかったという悔しさが大きい」、「後輩たちに済まない」。遺恨の残る門出です。それでも卒業生たちの表情は希望に満ち溢れていました。民族教育を通じて育んだアイデンティティーを胸に刻み、前を向いて進んでゆこうとする気概が感じられます。
送り出す先生方や保護者たちにも忸怩たる思いがあります。と、同時に必ずや民族教育の意義を国や行政、社会に認めさせ、すべての「学ぶ権利」を勝ち取ってみせる。そして、朝鮮学校を卒業する子どもたちが、日本学校の生徒らと真に「肩を並べて」進んで行ける社会を築いてゆく。堂々と胸を張る卒業生たちの姿を見送りながら決意を新たにします。
この感動が64年の間繰り返されてきました。そしてまた、民族教育のバトンが繋がれて行きます。

3.29「通知」に縛られる地方自治

呪縛か、それとも口実か?

朝鮮学校に係る補助金交付に関する留意点について(通知)
これは、2016年3月29日、馳浩文科大臣(当時)の名義で、北海道外の1都2府24県知事宛に出された「通知」のタイトルです。
国自らがこの通知の冒頭で認めている通り、朝鮮学校に係る補助金交付を国庫からは「ビタ一文」行なっていません。すべての朝鮮学校の創立以来、一貫してです。
にも関わらず、設置認可権を持つ地方自治体のうち、朝鮮学校が所在し、あらゆる形式で補助金を支給している上記27の知事らに対し、朝鮮学校への補助金支出を「考え直す」よう促す文書を送りつけました。
これは、子どもたちの「学ぶ権利」、朝鮮学校が持つ私学としての「建学の精神」や「教育理念の自由」、そればかりか地方自治までも根底から否定する暴挙に他なりません。
もちろん通知には、補助金の支出を差し控えるよう求める直接的な文言はありません。しかし、長きに渡る日本政府の差別的で敵対的な「対北朝鮮政策」、そしてそれをベースとしたメディアによる「悪魔化」、「北朝鮮=朝鮮総聯=朝鮮学校」の図式などが、受ける側に強圧的なニュアンスを読み取らせます。何より、2010年度に始まった「高校無償化」制度から朝鮮学校のみを除外した国の頑なな態度と、長きに渡る法廷闘争での主張が、無言の圧力となるに十分なメッセージを送っているのは間違いありません。「通知」が出された後も、自主性と多様性を重んじ、補助金支出を続けてきた自治体も徐々に態度を硬化させ、再検討から減額へ、さらには凍結、そして停止へと舵を切り出しています。2018年2月21日付の毎日新聞に掲載された記事を以下に紹介します。

補助金「復活を」 市民団体要望、県「見解に変化なし」 /茨城

 茨城朝鮮初中高級学校(水戸市千波町)への県の補助金が2年間にわたり停止されていることについて、市民団体「朝鮮学校の子供たちの人権を守る会」など5団体が20日、2018年度予算での復活を求める文書を大井川和彦知事宛てに提出した。県は「見解に変化はない」としており、復活の可能性は低い。学校側は「人種差別であり、引き続き復活を求める」としている。

 5団体は昨年10月、大井川知事による初の新年度予算編成を前に、停止の正当性や復活の有無を尋ねる質問状を県に提出した。

 これに対して、県私学振興課は先月、補助金の「公益性や透明性の確保」を求めた文部科学省の通知(16年3月)を根拠に、「停止は人種差別には当たらない」と回答。取材に対して、同課は「県としての見解に変化はない」としており、23日に発表する18年度予算にも盛り込まないとみられる。

 県は1981年から、私立学校助成金に代わる形で、教育環境整備を理由に補助金を支払ってきた。15年度分は約160万円だった。

 しかし北朝鮮の核・ミサイル問題の深刻化を背景に、16年度分から補助金を支払っていない。

 同校の尹太吉校長は「35年続いてきた補助金がなぜ停止されるのか、相変わらず曖昧な回答しかない。補助金停止は人種差別であり生徒への人権侵害だ」と述べた。

国は、きっと「出すなとは言ってない。朝鮮学校が北朝鮮と密接な関係にあり、影響を及ぼしていると政府が認識していることを前提とし、補助金の使途を精査し、適正かつ透明性を確保した上で住民らに情報提供するようお願いしているだけだ。」と強弁するでしょう。しかし、受け取る側の地方自治体は、記事の通りこの「通知」を不支給の根拠としています。互いがなすりつけ合う責任の所在は一体どこにあるのでしょう。民族的アイデンティティー教育を認め、多様性を重んじて育んできた社会の寛容性をかなぐり捨ててまで「右に倣う」態度から正義を見い出すことは決して出来ません。
来たる3月20日、大阪高裁において「大阪府・大阪市補助金裁判控訴審」の判決が言い渡されます。
先の地裁判決では、補助金は贈与であり、係る裁量は首長にあるとの誤った認識が示されました。
差別を是とするいかなる主張も許してはなりません。
すべての子どもたちが「等しく学べる社会」を築くため、私たちは闘い続けます。

トライし続ける!

去る2月4日、東大阪グランドで「第69回近畿高等学校ラグビーフットボール大会(新人戦)」大阪府予選の決勝戦が行われました。
大阪朝鮮高級学校 VS 大阪産業大附属高校 。決勝にふさわしく大阪屈指の強豪校同士が対決する好カードでした。
結果は31:28で、大阪朝鮮高級学校が見事優勝を飾りました。
前半に許した2点のビハインドを後半に逆転する粘り強さで接戦をものにしました。
1、2年生たちの新人チームは部員数も多くありません。引退した3年生たちが進んでドリンクの準備や用具運びなど後輩選手たちのサポートを買って出ました。応援に駆けつけた保護者や同胞たちも新チームの快挙に喝采を送りました。4年ぶり10度目の「花園」へ俄然期待が膨らみます。

全国でも名だたる強豪と呼ばれて久しい大阪朝高ですが、彼らを7〜8年も前から追いかけ続け、応援し続けた人がいます。
ドキュメンタリー映画「60万回のトライ」の監督、朴敦史(パクトンサ)さんと朴思柔(パクサユ)さんの二人です。
大阪朝高ラグビー部員たちの姿をまっすぐ捉えた同映画は、日本全国の在日同胞と日本人たちにとどまらず韓国でも非常に大きな反響を呼んだ作品。繰り返し各地で上映会が催され、愛されてきた映画です。

先日、埼玉県さいたま市浦和区で開かれた上映会が、2月8日付の毎日新聞に取り上げられました。
以下に記事を紹介します。

映画「60万回のトライ」上映会 朝鮮学校の現状知って 県補助金求め さいたま /埼玉

高校ラグビーの強豪、大阪朝鮮高級学校(東大阪市)のラグビー部を追ったドキュメンタリー映画「60万回のトライ」の上映会がこのほど、さいたま市浦和区で開かれた。県が朝鮮学校へ補助金の支給を停止しているのを受け、支給再開を求めて朝鮮学校の現状を知ってもらおうと埼玉弁護士会が主催し、約250人が観賞した。

映画は、東大阪市花園ラグビー場で開かれる全国高校ラグビー選手権大会で、同校が初めて準決勝に進出した2010年から3年間にわたり密着取材した内容。タイトルは戦後の在日朝鮮人の人口約60万人にちなんだ。高校授業料の無償化の対象から外され、抗議の声を上げた生徒たちの姿もとらえている。

 上映後は共同監督2人の講演があり、在日コリアン3世の朴敦史(パクトンサ)さんは「朝鮮学校の子供たちが直面している補助金、(高校授業料)無償化の問題で、子供たちは社会の亀裂に立たされ、痛みを感じている。どうにか是正していく声を高めてもらいたい」と訴えた。ソウル出身の朴思柔(パクサユ)さんは「これからも一歩一歩、同じ方向を向いてスクラムを組み、タックルしていきたい」と呼び掛けた。

 さいたま市大宮区で埼玉朝鮮初中級学校・幼稚部を運営する学校法人「埼玉朝鮮学園」に対し、県は1982~2009年度に運営費補助金(09年度は約900万円)を支給。だが、財務の健全性などを問題視し、10~12年度に予算を凍結。13年度からは予算にも計上しなくなった。同学園は問題視された借入金8200万円を14年までに完済したとしているが、県は「財務の健全性を最終確認できていない」との姿勢だ。県議会予算特別委員会は12年に「拉致問題等が解決されるまでは予算の執行を留保すべきだ」との付帯決議を可決している。

 県に補助金の支給を求める警告などを出してきた埼玉弁護士会の山下茂会長は上映会で「朝鮮学校の現在の姿を知り、補助金の不交付がいかに不当かを多くの人に訴えてほしい」と述べた。

ウリハッキョに学ぶ子どもたちの笑顔と希望を取り戻すための闘いは、法廷で、学校で、街角で、あらゆる形で行われています。
朴思柔監督の言うように、そこへ集まった人たちの心と力をひとつにして、同じ方向を向き、強く組んだスクラムで一歩一歩進んで行けば、きっとトライできるのだと感じます。

在日朝鮮人と朝鮮学校

この度、韓国の「図書出版ソニン」から「在日朝鮮人と朝鮮学校」と言うタイトルの書籍が出版されます。
以下は、この本に寄稿された「無償化連絡会・大阪」共同代表の藤永壯先生のコメントです。

韓国で朝鮮学校をさまざまな面から紹介する書籍が出版されます。やっと出版されるようでほっとしています。

ペ・ジウォン、チョ・キョンヒ編『在日朝鮮人と朝鮮学校:闘争の時間、生の空間』図書出版ソニン

私も高校無償化制度からの朝鮮学校排除について執筆しました。韓国で朝鮮学校についての理解が広がる一助になればと期待しています。

そして、以下はWebサイトの紹介文です。 ぜひ皆さん読んでみてください。

在日朝鮮人と朝鮮学校
~闘争の時間、生の空間~

本の紹介

朝鮮学校。韓国社会でこの名はどんな響きを持つだろうか。依然として「北朝鮮の学校」や「朝鮮時代の書堂(寺小屋)」と誤解する人々がいる一方、すでに韓国でも在日朝鮮人たちによる民族教育機関としての「朝鮮学校」と広く知れ渡っている。最近では日本の「高校無償化」制度から除外された朝鮮学校関係者らが日本政府を相手に起こした訴訟の判決が韓国メディアの注目を集めたりもした。2013年から日本全国各地で行われた「高校無償化」裁判は、大阪では勝訴を収めたが、広島と東京では敗訴するなど地域ごとに悲喜こもごもの厳しい状況となった。日・朝関係悪化と日本政府による「対北制裁」は朝鮮学校の子どもたちに直接的な影響を及ぼしている。「外交的配慮よりも教育的観点から客観的に判断する」と民主党政権時代の日本政府の見解は現安倍政権では無かったことにされてしまった。

「高校無償化」裁判闘争は、現在の日本政府の態度と、日本社会における朝鮮学校の歴史的位置を集約的に見せてくれる。しかし、「日本社会の差別」は朝鮮学校を表現する重要なキーワードであることは間違いないが、それだけで朝鮮学校の性格を特徴付けることはできない。さらに日本社会で阻害された「かわいそうな人たち」とだけ考えることも極めて表層的である。解放後、朝鮮学校が歩んで来た道は朝鮮半島激動の歴史と深く関わっており、その過程で成し遂げた民族教育の場は、在日同胞コミュニティーとしては珍しい豊富な事例を見せてくれる。植民と分断。帰国と定住、文化的継承と翻案、全国的組織化と現地化、など朝鮮学校のダイナミックな実践を重厚な歴史として叙述し、記憶することは在日朝鮮人に対する客観的理解を助けるばかりでなく、過去を克服し統一時代を再び開く韓国社会の課題でもある。

本書の出版が、このような韓国学会と市民社会が傾けてきた努力の延長線上にあることは言うまでもない。

著者の紹介
* ペ・ジウォン、チョ・ギョンフィ、オ・ヨンホ、ユ・スンチャン、キム・テギ、田中 宏、イ・ソン、板垣 竜太、ハンドンヒョン、藤永 壯

冬の朝鮮学校イベント

 

 

 

 

 

◾️2月、各学校で学芸会などのイベントが行われます。(学芸会は全て入場、および観覧無料です)

・2月12日(月)

大阪福島朝鮮初級学校・学芸会(西淀川区民会館<エルモ西淀川> 開場13:30 開演14:00〜)

☆2月14日(水)

「高校無償化」裁判控訴審・第2回口頭弁論(15:00〜 大阪高裁 202号法廷)

・2月17日(土)

大阪朝鮮第4初級学校・学芸会(クレオ大阪・東 開場17:00 開演17:30〜)

・2月18日(日)

生野朝鮮初級学校・学芸会(八尾プリズムホール 開場13:00 開演13:30〜)
北大阪朝鮮初中級学校・学芸会(守口文化センター<エナジーホール> 開場13:45 開演14:15〜)
南大阪朝鮮初級学校・学芸会(住之江区民ホール 開場13:00 開演13:30〜)

・2月23日(金)

東大阪朝鮮中級学校・学芸会(八尾プリズムホール 開場17:00 開演17:30〜)

・2月25日(日)

東大阪朝鮮初級学校・学芸会(八尾プリズムホール 開場14:30 開演14:50〜)
城北朝鮮初級学校・学芸会(旭区民センター 開場14:00 開演14:30〜)
中大阪朝鮮初級学校・学芸会(クレオ大阪・東 開場14:00 開演14:30〜)

日朝学生交流のさきがけ

日本体育大学のいわゆる「文化祭」である「第51回日体フェスティバル2017」が、2017年11月3日〜5日の三日間、横浜にある健志台キャンパスで行われています。
ここに、2013年から毎年、東京小平の朝鮮大学校・舞踊部が出演しています。同舞踊部のFacebookにアップされている以下の記事を引用します。

アンニョンハシンミカ!!

2014年度の様子。後列中央に松浪健四郎理事長。後列左から6番目に朝鮮大学校・チャンビョンテ学長。

日曜日も、祝日も朝大舞踊部は朝から元気に練習に励んでます!!
明日は日体大の学園祭で1.2年生が農楽《 豊年の喜び》を披露します。

2013年から始まり、朝大舞踊部の出演は今回で四回目となります

この期間実習等で忙しい中、2年生を筆頭に準備してきました!!
1年生としては今回が朝大に来ての、初の舞台となります
応援よろしくお願いします!

2013年から始まった出演は偶然ではありません。
元衆議院議員である松浪健四郎氏が理事長を務める日本体育大学が、朝鮮体育大学とのスポーツ交流を目的とした「朝鮮民主主義人民共和国 第一次遠征」を行なったのが2012年11月11日〜17日でした。「スポーツの力を基軸に、国際平和の実現に寄与する」と謳われた同大学の「使命」を全うする覚悟で松波理事長が臨んだ訪朝およびスポーツ交流は大成功を収めました。ひとえに同理事長の情熱が「国交がないゆえにスポーツ交流すらも許されていない」(朝鮮民主主義人民共和国第一次遠征報告書〜訪朝団団長・松浪健四郎 巻頭言より引用。※実際にはスポーツ交流の前例が数件ある。)とされた朝鮮民主主義人民共和国との親善交流を実現させたのは言うまでもありません。以下に、報告書〜巻頭言を引用します。

 私や学長をはじめ役員は自己負担とし、学生やドクター、トレーナー等の費用は寄付金からの支出とした。……4泊5日の滞在だったが、朝鮮政府は大歓迎してくれた。学生たちにとっては新鮮な国際交流を体験したばかりか、「世界平和」を痛烈に感じたにちがいない。きわめて意義深い「スポーツ交流」であった。私どもは、「国交樹立」まで、この交流を継続すべきだと考える。……

朝鮮中央テレビは、連日、試合中継とニュースで「日本体育大学」を伝えた。友好の始まりである。
そもそも、東京オリンピックを招致しようとするわが国が、近隣の国とスポーツ交流ができないなんて不自然すぎる。その壁を日本のスポーツ界をリードする日体大が打破する必然性もあった。JOC(日本オリンピック委員会)からも、招致活動の依頼もあり、私と学長はその協力を朝鮮政府から得たのである。
私たちは、マスコミを通じて本当の実態も識らないのに、イメージを構築して「偏見」を脳裏に宿らせる。「百聞は一見にしかず」であり、自分の足と眼で確認する必要がある。言うまでもなく「内政不干渉」が原則であり、朝鮮の国家体制については朝鮮国民が決めるべきもので、私たちの目的は親善のみだ。相互の理解を深め、信頼関係を築くことが大切、それは交流からスタートする。

スポーツを通じて善隣友好をはかる。純粋な願いが実を結び、多くの成果をもたらしました。日体大と朝鮮体育大学のスポーツ交流は2012、2013年に続いて2015年にも実現しています。3度目となった2015年には、恒例の朝鮮体育大学(以下、朝鮮体育大)との交流試合を行ったほか、朝鮮体育大との学術・スポーツ交流に関する協定に調印しました。
スポーツから始まった交流を文化芸術のジャンルでも。朝鮮大学校・舞踊部の出演は毎年、たいへん好評を博しているそうです。若い世代を中心に親善交流の萌芽が着実に拡散してゆくでしょう。

以下に、上記「第一次遠征報告書」に掲載された学生の報告を紹介いたします。

 

サッカー選手団報告

日朝スポーツ交流に乾杯 ー両国の友好関係の進展を願ってー

◯◯ ◯ (4年)

2013年11月の第2次遠征。朝鮮体育大学とのサッカー親善試合。

朝鮮遠征を通して強く感じたことは、まさに、「百聞は一見に如かず」ということです。朝鮮へ行く前は、日本での報道などから得た情報やイメージで自分の中での印象はあまりよいものではありませんでした。しかし、実際に5日間滞在してみると、人々は優しく、自分たちを温かく受け入れてくれました。
サッカーの交流試合では、4万人の観客は試合中も試合後も大きな声援を送ってくれ、サッカーを心から楽しんでいるように見えました。また、試合後、握手した観客の子どもたちの笑顔は一生忘れられません。
答礼宴では朝鮮体育大学の監督さんとたくさんサッカーの話をし、また必ず試合をしようと約束もしました。  サッカーを通して交流し、少しですがわかりあえたような、朝鮮の人々に対してとても良い印象を持ちました。
当然ながら日本との違いやお互いの国の距離を感じる出来事もありました。
午前中の練習を終えて金日成競技場から高麗ホテルへ帰る際に、車も人影もなにもない日がありました。通訳の方になぜかと聞いたら、韓国でアメリカと韓国が合同軍事演習をしているのでいつ攻めてきてもいいように備えている、日本とアメリカが軍事演習をしているときも同様であると聞き、自分にはとても悲しく衝撃的でした。
今回のような交流をきっかけに、両国の関係が良い状況になっていけたらいいなと思います。
とても貴重な経験をさせていただきありがとうございました。

 

 

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