前川喜平さん、立/民・野田佳彦代表の朝鮮学校差別発言を糾弾
10月22日にライブ配信されたオンラインメディア「Arc Times (編集長:尾形聡彦、キャスター:望月衣塑子)」にゲスト出演した元文部科学省事務次官・前川喜平さんが、前回の投稿で紹介した立憲民主党・野田佳彦党首の発言を強く非難しました。野田代表は、記者からの質問に答える形で朝鮮高級学校への「高校無償化制度」適用を不当な政治的理由によって改めて否定しました。番組ではその様子を見ながら、野田代表の発言を「子どもたちの学習権」に関わる人権問題だと指摘し、朝鮮高級学校のみをターゲットとした「官製ヘイト」であると断じました。
前川喜平さんは過去に幾たびもこの問題に触れ、「高校無償化」の制度設計に主たる立場で携わったご自身の経験から朝鮮学校のみを除外する政府の差別的態度をあらゆる場面で非難しました。また、2018年8月25日には、大阪朝鮮中高級学校オモニ会の呼びかけに答えクレオ大阪・南にて講演会の演壇に立ってくれました。「民族教育権と『教育の機会均等』」と題して開催された講演会で前川さんは、理不尽な政治的意図により制度差別を行った政府への怒りを熱く語り、民族の言葉を主体として行われている教育の大きな意義について深い感銘を受けたと朝鮮高級学校訪問の際に参観した授業についての感想も語ってくれました。
共生を拒み少数者への差別を恥じない人もいるが、多様性を重んじ弱き者に寄り添う人もいる。
慌ただしい衆議院選挙戦のさなか、不意に飛び込んできた政党代表の心無い差別発言を受けて暗い気持ちになりましたが、変わらず民族教育・朝鮮学校への理解を発信し続けてくれる人たちの存在が希望と勇気を与えてくれます。
そして、あきらめず「あたりまえの権利」を求め続ける運動の歩みを決して止めてはならないと私たちに教えてくれます。