「あたりまえの権利」を求めて

去る11月22日、無償化連絡会大阪の主催による「大阪朝鮮学校裁判記録集・出版記念集会 〜「あたりまえの権利」を求めて 〜」が行われました。
当日会場となった東成区民センター大ホールには朝鮮学校関係者や生徒、保護者たちと同胞、そして朝鮮学校を支える日本人支援者たち、朝鮮学校裁判を闘った弁護士らが集いました。
集会に先立ち大阪朝鮮中高級学校の生徒たちによる民族舞踊とコーラスの芸術公演が披露され、参加者たちの盛大な拍手を浴びました。
集会は長崎由美子さんの司会で幕を開けました。
まず最初に大阪朝鮮学園・李俊男理事長が挨拶をし、続いて無償化連絡会の藤永壯共同代表が朝鮮学校裁判とその記録集出版までの経緯について報告しました。次に「高校無償化裁判」を初めとする一連の朝鮮学校裁判を共に闘った3名の当事者たちが様々な立場から当時を振り返り、現在の朝鮮学校との関わりについてリレー形式に語ってくれました。そして、大阪朝鮮高級学校卒業生のプロラグビー選手・李承信さんが送ってくださったビデオメッセージが上映されました。その後、朝鮮学校裁判の丹羽雅雄弁護団長が「総括」として裁判闘争の意義と朝鮮学校支援活動における今後の課題について話されました。丹羽弁護団長はこの裁判を闘い抜いた根拠でもある教育の「普遍的権利」について指摘し、「何人たりとも『自分について学び知る権利』を奪われてはならない」と強く訴え、これからも朝鮮学校の民族教育を守り支えて行かなければならないと呼びかけました。集会の最後に無償化連絡会の大村和子さんから今後の朝鮮学校支援に関する行動提起があり、参加者たち皆で、いつも「火曜日行動」の締めくくりとして歌われている「勝利のその日まで」を合唱して集会を終えました。
参加者らは登壇者たちの話を通じて2017年7月27日の歴史的勝訴判決の日に分かち合った歓喜を思い起こし、朝鮮学校に学ぶ子どもたちの「あたりまえの権利」を守り続ける決意を新たにしました。
なお、当日受付で販売された裁判記録集は完売しました。

*この記録集「大阪朝鮮学校無償化・補助金裁判『あたりまえの権利』を求めて」は無償化連絡会・大阪でも取り扱っておりますのでご購入を希望される方はお問い合わせ下さい。特にまとめてのご購入を検討される方はご相談ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です