朝鮮学校の日常を映像で確認
2016年を迎え最初の裁判期日となる1月21日、大阪府・市補助金裁判第17回口頭弁論が行われました。身を刺すような厳しい寒さの中、この日も大勢の朝鮮学校関係者と卒業生、保護者や同胞、日本人支援者らが法廷に詰めかけました。今年夏頃の結審に向け無償化裁判と同様、最終段階に入った本件裁判にも多くの関心が寄せられています。前回期日で本件裁判長は原告の申請により朝鮮学校の現状を知るための映像視聴を改めて承認・確認しました。そして、1月12日に行われた「進行協議」での決定を受け、この日の上映となりました。
映像視聴の終了後、裁判長は次回期日以降行われる「人証」について言及しました。当初、朝鮮学園理事長と鑑定意見書を書いた大学教授の二名のみと思われた原告側からは、保護者、当時の在学生、朝鮮学校現職の教員、前述の大学教授と学園理事長の五名が承認されました。また、被告側からも、当時「朝鮮学校補助金問題」に直接携わった大阪府と大阪市の担当者がそれぞれ証人として出廷することが決められました。直接、不支給問題に携わった当事者と、その決定により多大な精神的、物理的被害を被った当事者らが法廷で直接発言する機会となるこの決定は当裁判にとって大変大きな意義を持ちます。原告側5名の証人尋問が4月12日(火)午後1時半、被告側3名の証人尋問が4月19日(火)午後1時半と決められ裁判を終えました。(※後日、原告・証人尋問の期日が4月19日(火)に、被告・証人尋問の期日が4月25日(月)の同時刻にそれぞれ変更されました。)


