子どもたちの「等しく学ぶ権利」を求めて
〜 大阪府庁前・火曜日行動200回記念行動 〜
■去る6月21日の火曜日、大阪城公園・教育塔前広場に於いて200回目となる「大阪府庁前・火曜日行動」が行われました。これまで4年にも及ぶ長い歳月の間、雨の日も風の日も休むことなく続けられてきたこのアクションを通して訴え続けてきたのはたったひとつの願いでした。
「等しく学ぶ権利をすべての子どもたちに」声をからして叫び続け、拳を振り上げて闘い続けてきた支援者と同胞たち。決して喜ばしくはないはずの「記念日」にも関わらず、この日集合場所となった教育塔前広場には250人を超える同胞や保護者、日本人支援者たちが集まりました。直前まで降った大雨も上がり夏の強い日射しに晒された広場では、無償化連絡会・大阪の長崎由美子事務局長がマイクを握り、3名の参加者らを紹介しました。まず最初に紹介されアピールをしたのは、弁護団の木下弁護士です。去る補助金裁判で被告側証人に対し、鋭い反対尋問で厳しく追及した木下弁護士は、馳文科大臣の「補助金交付に関する地方自治体への通知」に対し全国に先駆け大阪弁護士会が声明を発表したことの意義を確認し、今後は日弁連会長声明を出せるよう力を尽くすと決意を表明しました。その後、二人の朝鮮学校保護者代表らがマイクを握りました。参加者らを前に代表のオモニは、長引く差別政策にあえぎながらも子どもをウリハッキョに送り続ける心情を切々と訴えました。「もうこの様な闘いを終わりにしようではありませんか。もう、この辺で手を取り合ってお互いを尊重しようではありませんか。仲良くできませんか?そんなに嫌なことですか?『恨(ハン)=恨み』を抱いて行くよりも、希望を見出して行きませんか?子どもたちの学ぶ権利を守るのは私たちの責任です。…私たちはこの様な重い荷物を未来の子どもたちにもう託してはいけません!」そしてこう締めくくりました。「子どもたちに笑顔が戻らない限り、我々はこの先もずっと支援者を増やしこの闘いを続けて行きます。」その後、広場を出発して大阪府庁を目指したパレードの歩みは、オモニたちが表明した決意を表したものでした。「差別を止めろ!」、「こどもたちの笑顔を奪うな!」、「共に生きよう!」参加者たちの願いと怒りが込められたコールは力強く官庁街にこだましました。2012年4月17日に始まったささやかな一歩は、共生を望む大きなうねりとなって大阪府庁を取り巻きました。こどもたちの笑顔を取りもどすための闘いはこれからも続きます。