cc.png

参加者たちはいつも朝鮮学校の子どもたちに寄り添う気持ちで府庁前に立ち続けています。朝鮮学校への思いを込めた思い思いのプラカードを掲げ、差別是正を訴えるチラシを通行人たちに配ります。この日もいつもの通り、無償化連絡会・大阪の事務局長、長崎由美子さんの第一声から「火曜日行動」が始まりました。この春、大阪朝鮮高級学校を巣立った卒業生が、後輩たちのためにこの日も街頭に立ちます。「気ィ付けやァ!あんたのことやで、その差別!!」子ども達へのいわれなき差別に憤る保護者がマイクを握り力強く訴えます。弁護団を代表して駆け付けた金英哲弁護士が、先の補助金裁判・判決で下された不当判決は必ず正されなければならないと訴えました。朝鮮学校に孫が通っているハルモニが、静かに府庁舎を見据えていました。厳しい状況の中でも、参加者らは笑顔を絶やさず、互いを励まし勇気づけながら活動を続けてきました。「在日韓国・朝鮮人たちに対する差別、とりわけ民族教育への弾圧は植民地主義の表れです!」心ある人たちにより「火曜日行動」は続けられ、若い世代へと引き継がれて行きます。現職の朝鮮学校・教員が、厳しい運営を強いられている学校の実状と、一日も早い補助金支給再開を強く訴えました。素知らぬふりで通り過ぎる府の職員もいますが、チラシを手に取り、励ましやねぎらいの言葉をかけてくれる人も少なくありません。「火曜日バンド」の愛称で親しまれるメンバーたちが、色とりどりのコスチュームと様々な楽器の音色で「火曜日行動」を盛り上げます。

■2012年4月17日、同じ火曜日の同じ時刻、同じ府庁の前で「火曜日行動」は始まりました。 ひと月前の3月1日、朝鮮学校関係者・支援する会・弁護士ら三者の呼びかけで結成された「朝鮮高級学校無償化を求める連絡会・大阪」が速やかな「高校無償化」の適用と補助金再開を実現するために始めました。

■これ以前にも、朝鮮学校支援のための集会を何度も開き、街頭でのビラ配りや宣伝活動を行ってきましたが、朝鮮学校の子どもたちを苦しめている差別の実態を「より継続的に可視化」し、府庁の職員たちに直接呼びかけようと始まった行動です。活動内容のヒントとなったのは日本軍「慰安婦」制度被害者(日本軍性奴隷制被害者)のハルモニたちや支援者たちが毎週水曜日にソウル日本大使館前で行っている「水曜デモ」でした。

■第2次安倍政権発足と、当時の橋下大阪市長の政治的発言に端を発する「朝鮮学校に対する仕打ちは暴力。1948年の教育闘争の時と何も変わっていない。」と参加者の日本人女性は憤ります。そして「(高校無償化や補助金を)勝ち取るまで続ける」と語りました。しかし、開始当時から参加し続けている支援者たちは皆一様に「これほど長く続けなければならないとは思いもしなかった。この火曜日行動が続くと言う事は政府や行政がそれだけ罪を重ねると言う事だ。恥ずかしいことだ。」と言います。

■晴れた日ばかりではありませんでした。雨の日に、傘を差していては配れないと、カッパでチラシをかばいながら活動を続けた参加者がいました。。真冬の寒風でかじかむ手に息を吹きかけながらアピールを続けた参加者もいました。真夏の炎天下でしたたる汗も拭おうとせず、幼子を連れて府庁前に立ち続けた参加者もいました。

■2016年1月5日、年明け最初の「火曜日行動」で松井知事から暴言を受けた参加者がいます。生後半年の我が子を抱いて府庁前に立った在日同胞である彼女は、庁舎に戻ってきた松井知事に偶然出くわし「この子に学ぶ権利はないのですか?」と問いかけました。すると知事は足早に通り過ぎながら「ない!!」と吐き捨てました。また、2017年5月30日には、初めて参加した女性が手渡そうとしたチラシを強く叩き「いまだにこんな事してるのか!差別、今さら!!」と怒鳴りつけられる事件が起こりました。その男性の胸には府の職員であることを示すプレートがかかっていました。

■250回の節目を迎えた今もなお、朝鮮学校への差別と迫害は続いています。一番最初の「火曜日行動」の日、参加者の誰かが言った様に、朝鮮学校で学ぶ子どもたちの民族教育が認められ、すべての子どもたちが等しく学べる日が来るまで「火曜日行動」は続くでしょう。