朝鮮学校と子どもたちのための祈祷

🔷3回にわたってお届けする「ウリハッキョと子どもたちを守る市民の会」ソン・ミフィ共同代表の「ウリハッキョを守る海外連帯」ドイツ紀行の最終回です。
海を渡り、国を越え、同胞たちをはじめとする多くの人々に広がる「朝鮮学校支援の輪」。ソン・ミフィさんは、ごく当然のことのようにその大切さと意義を唱え、伝え続けてくれます。
《함께하다(ハムケハダ)》=「共にする」
ソンさんたちがいつも掲げるスローガンが広い世界で少しずつ、ウリハッキョを支える「合い言葉」になろうとしています。

〜「在日・朝鮮学校を守るための海外連帯」第3回懇談会 〜

「在日・朝鮮学校を守るための海外連帯」の3度目で最後となる懇談会がフランクフルト・ラインマイン教会で開かれた。「未だ民族差別を受けている在日本「朝鮮学校」に対する懇談会」というタイトルで。

「知ってこそ力となり、その力を集めてこそ解決されます」というサブタイトルがつけられた案内文が教会入り口に貼られていた。

清潔で温かい教会の中には、パンと餅の中間のようないわゆる「同胞餅」と呼ばれる美味しい餅と温かい茶、果物をイ・ナンハ先生が真心を込めて準備してくださった。

ラインマイン教会カン・ミニョン牧師と信徒たち、「僑胞新聞」、雑誌「風景」のイ・ウニ代表と「韓民族ヨーロッパ連帯」会員たち、キム・ソンス先生夫妻、外換銀行の職員、キャンドル在ドイツ韓人会、などこじんまりではるが、共にしなければならない方々がいらっしゃった。

この行事をじっくりと準備してこられたイ・ナンハ先生の司会により、ラインマイン教会カン・ミニョン牧師の祈祷で懇談会は始まった。それは祈祷がどういったものか体験する時間でもあった。 こういったことを「ありがたい、恵まれる」というのだろうか。教会で牧師の祈祷により朝鮮学校と子どもたちのために、ジュネーブまで行ったオモニたちと共に立ち上がった私たちのための祈祷を聞くとこみあげてくるものが…、祈祷の途中でさえなければメモを取ってオモニたちにきちんと伝えてあげたかった。 懇談会の途中、毎回見ている映像ではあるが教会の大画面で見ると、より大きく子どもたちが近づいて来るようだ。 以前の懇談会と同じく、朝鮮学校の歴史と状況、差別、闘争、共にすべきことについてのアピールが続き、多様な質問が続いた。「朝鮮学校に対する韓国政府の立場はどうか? 朝鮮学校の子どもたちはどんな勉強をしているのか? 日本政府が朝鮮学校だけを差別するいちばんの核心は何なのか?」 もちろん、ある人は説明の途中に質問をしてきたり、答えに満足できなかったのか、質問し続けたりもした。 一つ一つ答えられないので、そのままやり過ごそうとしたら、他の方達が雰囲気を察してあちらこちらから違う質問が続いた。 ここでも金曜日ごとに会おうという呼びかけをし、応援の「認証ショット」を締めくくりとして、この間の全ての懇談会を終えた。帰り道で何人かが「毎週金曜日、一緒にする」、「毎週金曜日、朝鮮学校と子どもたち、同胞たちのために祈る」とあいさつを交わしたのは、また新しい経験となった。 誰かが、子どもたちのために忘れず祈りを捧げること、これがどれほど力となり、慰めとなろうか。本当にこれまでの全ての疲労とけだるさが残らず洗い流されていくようだった。 私たちは、誰かの祈りで、応援で、約束で、共につないだ手で、また一歩ずつ、力強く前に進む。

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