分断祖国を引き継がせたことが申し訳なくて

🔷海を渡って韓国からいつも心温まる力強いエールを私たちに届けてくれる「ウリハッキョと子どもたちを守る市民の会」のソン・ミフィ共同代表が、去る1月16、17日の国連「子どもの権利委員会」ロビーイングを終え、1月24日からドイツへと渡り、日本の朝鮮学校と子どもたちを支援する海外同胞の輪を広げる旅、「在日・朝鮮学校を守るための海外連帯」懇談会を始めました。
Facebookに投稿され、「民プラス」というネット新聞にも掲載された記事を、ご本人の許可を頂き3回に渡ってご紹介したいと思います。

🔷日増しに「排外」の度合いが増す閉塞感に満ちた日本社会の中で、ややもすると孤立しているという思いに囚われがちですが、ウリハッキョの正当性と子どもたちの本当の姿を知り、応援してくださる方々はたくさんいらっしゃいます。
朝鮮学校支援活動や裁判闘争への応援など、日頃から歩みを共にしてくださるソン・ミフィさんの活動を通じて、世界へと広がる「民族教育支援の輪」を感じ取ってください!

〜「在日・朝鮮学校を守るための海外連帯」第1回懇談会 〜

「在日・朝鮮学校を守るための海外連帯」初の懇談会がベルリンの「コリア協議会」で開かれた。「韓民族ヨーロッパ連帯」、「在ドイツ同胞協力会」、「コリア協議会」が主催し、「在独平和女性会」が後援した。

この行事を知らせる過程でメディアへの寄稿文に対し応援もあったが、数多くの悪質な書き込みがあふれる事態が起こり、主催する方々は大いに心配した。しかし、思いのほか多くの方々にご一緒いただき、その雰囲気は熱かった。

「独・日平和フォーラム」、「クルトゥア テューア(Kultur Tür、文化の門)」、「ドイツ・ベトナム協会」、「日本軍『慰安婦』問題協議会」、「韓人教会」、「ベルリン看護要員会」、「ベルリン日本女性会」、「6.15ヨーロッパ地域と世界韓民族女性ネットワーク・ドイツ地域」など多様な方々にご一緒いただいた。

朝鮮学校の歴史と私たちの同胞たちの闘い、子どもたちの現況、学校訪問などを収めた動画を観た後、胸を熱くして始めた話は我々皆をひとつにした。

話す私も、聞いている方々もあまりに熱心に没頭するあまり、涙を拭く方々を見て私も泣き、そんな私を見てまた他の方たちがまた涙し…、途中、ティッシュを互いにやり取りしながら…、まったくイレギュラーな進行となった。

私たち全員を涙させたのは、この子どもたちに「分断祖国」を引き継がせたことが申し訳なく、この子どもたちがありがたく立派で、我が民族の誇りを守り続けている同胞たちがありがたく、この闘いと連帯に加わることができないでいることが申し訳なく…、私たち皆がまことに複雑な気持ちで一つになった。

続いて、朝鮮学校を卒業し、ドイツで勉強しているシム・ヒャンボクさんが、朝鮮学校と自分の人生についての経験談と、日本社会で続いている差別について話した時、みなの没頭はいっそう深かまるばかりだった。

アメリカから来られた「日本のウリハッキョを守る在日同胞の会」リンダ・モ先生は、朝鮮学校訪問時の写真と共に連帯活動について訴え、イ・ウニョン「ウリハッキョ市民の会」運営委員は幾たびか訪問した時の感想と連帯活動の必要性を話した。

その後、多くの質問が続き、ドイツで連帯活動をいかにするべきか討論し、課題を残しつつも一つになった心で「認証ショット」で応援した。

金曜日ごとに我々は会おうと約束し、プラカードを分けあい、できなかった話は食事の場まで熱く続いた。我々同胞だけではなく、ドイツ人、日本人まで共に、3時間近く休みなしで同時通訳してくださったハン・ジョンファさんのおかげで、なんとか食事をしながら話し続けることができた。

本当に情熱的な人たちだ。熱い人たちだ。我らの“熱さ”は勝利を抱いている。

~~~~~ (第2回へと続く) ~~~~~

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