長谷川さんの全国行脚・大阪編

◾️「高校無償化からの朝鮮学校排除に反対する連絡会」の長谷川和男代表が6月20日から始められた「無償化排除反対を広く訴えるための全国行脚」。
全国のウリハッキョを巡りながら、地域社会に根付いた民族教育の「生の姿」に接し、児童・生徒や先生方、保護者たちとのふれあいを通して朝鮮学校の意義を広めるために今も続けられています。
そして、大阪でも全10校を無事訪問されました。
以下に、長谷川さんのFacebook投稿記事を引用します。
長谷川さん、本当にお疲れ様でした。そして、これからもお身体に気をつけて頑張って下さい。

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9月19日の最後の学校訪問は、今年度70周年を迎える中大阪朝鮮初級学校でした。校長先生が温かく迎えてくださり、早速歴史資料室に案内してくださいました。素晴らしい資料室で、これぞハッキョの歴史、在日の歴史がぎっしり詰まっています。1945年、日本の敗戦は、在日朝鮮人にとって35年間の植民地支配から解放された日でした。中大阪朝鮮初級学校の歴史は、国語教習所から始まって最初「東成朝鮮学園」としてこの地に建てられました。それが日本政府の学校閉鎖令によって「大阪市立西今里中学校」、さらに「中大阪朝鮮初中級学校」、そして現在の「中大阪朝鮮初級学校」へと変遷してきましたが、一度も移転せず、この地に立ち続けているのです。まさに戦後の朝鮮学校が味わってきた苦難と喜びの波瀾万丈の歴史を観ることができる学校でした。全国の朝鮮学校は、大変だと思いつつ、この学校の資料室のようなものをつくるべきだと痛切に感じました。貴重な在日の歴史、とりわけ世界に類を見ない朝鮮学校の歴史を埋もれさせてはならないと強く思いました。
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次に城北朝鮮初級学校を訪問しました。城北ハッキョは日本の朝鮮学校で一番古い木造校舎(ただし中に一部鉄筋も使われているので、地震には強い。)です。…スクールバスが3台が稼動。学区はかなり広く、校長先生は「城北ハッキョは、となりの特別支援学校とは学期に1回交流し、森口市立寺方小学校とは、35年間交流しています。」と胸を張っていらっしゃいました。交流が現在も続いているのが、素晴らしいと思いました。こうしたハッキョが増えるといいですね。
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大阪朝鮮高級学校はラグビーの花園競技場の近くにあります。生駒山がすぐ近くに迫っている風光明媚なところに建っていました。尹誠進校長先生に出迎えられ、広い応接室でじっくりお話しをうかがうことができました。校長先生は、「知性を高めよう!物事の真実を判断できる力を高めよう!」を教育の最大の目標に掲げ、正確な朝鮮語を身につける母国語教育を重視していると語っておられました。先生方も、教員の資質を高める努力を不断に行っているそうです。
「ただ最大の問題は、生徒数の減少です。その最大の原因は少子化も有りますが、お金の問題も間違いなく有ります。」と先生はおっしゃっていました。私も同感です。全国を回ってオモニがダブルで働かざるを得ない実情をつぶさに見てきました。何としても無償化裁判に絶対勝って、補助金カットの流れを変えなければならないと強く思いました。
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9月23日(土)起床4時。昨日の東中と大阪朝高訪問で大阪の朝鮮学校10校訪問が終わりました。第1次全国行脚(6月20日~7月29日)は14校、歩行距離400キロメートル。第2次全国行脚(8月31日~9月12日)は9校、歩行距離75キロメートル。第3次全国行脚は途中ですが、現在10校46キロメートルになりました。現時点で訪問した朝鮮学校は、合計33校歩行距離、歩行距離521キロメートルになりました。これから次の訪問先の和歌山に向かいます。たまっている原稿を、和歌山駅近くのホテルを見つけて仕上げようと思います。
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朝鮮学校の子どもたち、校長先生はじめ多くの先生方、学校関係者の皆さん、オモニ会、アボジ会の皆様に御礼申し上げます。ありがとうございました。

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